ドラマ『silent』がここまでヒットしてる理由。“ありがちなセリフ”が出てこない
秋クールのドラマが盛り上がりを見せるなか、ひと際注目を集めているのが、川口春奈×目黒蓮の出演する『silent』(フジテレビ系、木曜夜10時~)。その人気ぶりは、ロケ地のカフェにまで連日長蛇の列ができるほどです。
4話のTVer再生数は配信後1週間で582万を記録し、TVerで配信された単話全番組での最高記録を更新しました。
あっという間に前半の第5話までが終わってしまい…毎週涙なくしては観られない作品『silent』。本作がなぜ、私たちをここまで魅了するのか。その理由を考察してみました。
※この記事は、ドラマ5話までのネタバレを含みます。
高校時代、主人公・紬(川口春奈)は同級生の想(目黒蓮)と互いに惹かれ、恋人同士に。しかし想は高校卒業後、徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”を発症し、そのことを紬に隠したまま別れを告げるのです。
そして8年後、紬は同じく高校の同級生である湊斗(鈴鹿央士)と交際中。同棲の準備を進めていた矢先、かつての恋人で音を失った想と再会します。
11月3日放送の第5話では、紬から身を引くことを決めた湊斗と、湊斗と別れたくない紬の想いが錯綜(さくそう)。結果としてふたりは別れを受け入れて、前を向こうとする様子が描かれました。
本作は、連続ドラマデビューとは思えない生方美久(29歳)の脚本がとにかく素晴らしい! 当初「音のない世界で再び出会ったふたり」という設定に、つい“ありがちなドラマ的展開”を想像してしまった筆者ですが、もう脱帽しかありません。ごめんなさい。
1分でわかる『silent』あらすじ
“定番”の展開を裏切り、繊細な心情を描く
例えば、第2話の終わり。ふたりで会っている紬と想を目撃し戸惑う湊斗の姿をみて、筆者は「ドラマ的な展開としては、やはり湊斗は当て馬か…」「想への嫉妬に狂っちゃうのかな…」などと勝手に予想。 しかし、そんな単純な構図ではありません。湊斗は、紬を想う一方、友人として想のことも大切にしており、その複雑な気持ちや戸惑いが繊細に描かれました。 結果として紬と別れることになりましたが、湊斗と紬がどのように心を通わせたのか…高校時代に交際する紬と想を湊斗がどんな心情で見つめ、どんな行動をとったのか。すべてを自然な展開で魅せられた第5話は、湊斗を「当て馬」「可哀想」などと思った自分を殴ってやりたくなるほどの衝撃でした。#silentオフショット
— 「silent」川口春奈×目黒蓮(Snow Man)❄️6話は11月10日OA 木10ドラマ公式❄️ (@silent_fujitv) October 30, 2022
紬と湊斗が出会ったモフモフのわんちゃん❕名前をダイナくんと言います。
ダイナくんを囲んだオフショットをご覧ください!!#silent #川口春奈 #鈴鹿央士 pic.twitter.com/GAAZnfo8bk



