【恋愛カウンセラー安藤房子のこじらせ恋愛相談室】 心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活を応援する、恋愛カウンセラーの安藤房子（あんどうふさこ）が、大人女性の恋愛の悩みに答えます。 ●相談者：（夏子／34歳・エンジニア） ＜相談内容＞ 大失恋をして以来、もう誰とも恋愛をしたくないという思いです。でも年齢的に婚活もしなければと思いますし、実家の両親は、ひとり暮らしで会社とマンションの往復ばかりの私を心配しています。私も、話さなきゃいいのに、両親から結婚のことを聞かれるたびに「まだひとりがいいから」と、ピシャッと言い放ってしまうのです。でも本当は結婚して出産したいのです。 大失恋をしたのは3年ほど前のことです。ふと登録したマッチングアプリで知り合った男性とDMでやりとり。同業者で2歳年上の同年代。お互いにインドアで読書好き、都内に住んでいることがわかり、会うことになりました。 なんでもサラッと笑顔で話すところ、私の話を否定しないでなんでも聞いてくれるところなど、魅力的に感じました。でもたぶん、好きになるのに理由なんてないんですよね。もうこの人しかいないってくらい、夢中になりました。 つきあって2か月くらいしたときです、私、「なんとなくあなたと結婚しそう」ってチラッと話しちゃったんですよね。そうしたら彼「あ、でも僕は既婚者だから」って。びっくりしました。不倫を悪いことと思っていないみたいで、普通に言うんです。私はもう、「結婚してるならもうつきあえないから」って言って、それっきりです。 思いかえせば私、10代の頃から失恋や片思いばかりで、うまくいったことがないんですよね。いいなと思う人とご飯を食べにいっても、何度か会って自然消滅とか、好きな人ができたからと言われるので、半年も続かないんです。 「次の恋はがんばろう」なんて思いながら生きてきましたけれど、その3年前の失恋からなんだか心の糸がプツンと切れた感じです。もちろん、誰か好きな人がほしい、その人に頼りたい。でも、「どうせうまくいかないし」という気持ちが先行してしまうんです。私がうまくいかないのはなにが悪かったんだろう……。 私は好きな人の意見は優先するタイプです。あまり“自分が自分が”とはならないし嫉妬もしない。普段は結婚したいと思っても口にすることもないですが、大失恋のときにはたまたま口にしてしまいました。 ひとりっこで、教育熱心な両親から過保護に育てられたと思います。成績はいつも学年でトップクラスで、それでもあまりほめられたことはなかった気がします。でも、そういう家で育ったので、「うちはそうなんだ」と思っていました。 流行りも追わないジミな性格。ファッションやメイクやグルメなどにもう少し興味を持つほうが男性からはかわいく見えるのでしょうか？そう思いながらも、もう恋愛する気力がなくて、でも普通に家庭を持ちたいし出産したいし、私だってしあわせになりたい……。 なんともぐずぐずした気持ちなのです。