妻が夫の浮気を確信する瞬間とは?完璧な結婚生活を壊した“1本のリップ”|ドラマ『夫婦が壊れるとき』
稲森いずみが、不倫夫に復讐するヒロインを演じる『夫婦が壊れるとき』。4月7日放送の第1話が、放送翌日からの4日間で「TVer見逃し配信」100万回再生を超えるなど注目されています。
夫婦関係や不倫、夫婦間の“復讐”について著書多数の亀山早苗さんが、話題のドラマを読み解きます(以下、亀山さんの寄稿)。
DRAMA DEEPと銘打った日テレの深夜ドラマ第一弾として始まったのが『夫婦が壊れるとき』だ。これは2015・2017年にイギリスでオンエアされて大評判となった『女医フォスター 夫の情事、私の決断』(原題『Doctor Foster』)が原作。2020年には韓国で『夫婦の世界』としてリメイクされ、高い視聴率を誇った。
それが今回は日本でリメイク。夫の不倫をきっかけに、周りの人々を巻き込んで壮絶な復讐劇を繰り広げるこのドラマ、イギリス版では知的で深刻な雰囲気が漂い、韓国版では激しい感情がぶつかりあった。日本ではどんな作品になるのだろう。
病院の副院長として、妻として母として生き生きとしている真壁陽子(稲森いずみ)には、映画監督の夫・昂太(吉沢悠)との間にひとり息子の凪がいる。広くておしゃれな自宅の1階リビングには家族写真がたくさん飾られている。陽子は写真を見ながら「完璧」とつぶやくほど、幸せで充実した日々を送っていた。
イギリス版と韓国版を経て、日本ではどんな作品に?
「完璧」だった結婚生活を変えた“1本のリップ”
3日間、札幌に出張した夫が帰ってきた日、夫婦は深く激しく愛し合う。そして翌朝、陽子が夫のジャケットを手に取ると、ポケットからリップが転がり出る。



