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彼ママに“家柄がちがう”と反対されて別れた元彼「大好きだけど呪いたい」女性の胸の内とは

「元カレの写真にキスをして眠る毎日って、経験ありますか? 変ですよね。普通ないですよね。でも私、そうなのです。大学時代に、おなじサークルだった恋人からふられて15年ほど経ちます。変……ですよね。わかっています、自分でも。少し頭がおかしいのではないかと。 写真に話しかけることもあります。今日の出来事を報告してキスをして眠りますし、朝起きたら、おはようって話しかける。変ですか? 変……ですよね。わかっています。わかっているんです、理屈では。だけどもう、心がどうしようもなくて。こうするしか方法が見えなくて。私は元カレをまだ大好きだし恨んでもいるし、心のどこかで呪ってやりたいとも思っているんです」
離婚、写真立て、破局

※写真はイメージです(以下同じ)

彼の家庭が壊れろと念じるような毎日

そう話すと、言葉をつまらせてしまったのは、通販会社社員の美和子さん(仮名)、33歳。某私立大学の文学部国文学科を卒業後に今の会社に就職した。営業管理などのデスクワークのほか、もともと好きだったデザインスキルを活かして、通販サイトのデザイン業務も行なう。 ちいさな会社ということもあり、若い世代が活躍しやすくて居心地のいい会社。会社の男女比率は半々。みんな仲はいいのだが、恋愛に発展する相手はいない。同じ会社にずっと働いているのでみんな気心の知れたいい仲間という感じ。信頼する男性ばかりだが仕事仲間であり友達のような関係の相手ばかりなのだという。 「実家の両親から、そろそろ結婚相手探したらと言われますが、私には優斗がいますから。彼はもう奥さんも子供もいるんですが、彼の家庭が壊れろ壊れろと念じるような毎日です。 ……私ね、高校時代も中学時代もそれなりに好きな人はいましたし、うまくいかなくなって時間がたてば、また好きな人ができたんですよね。だけど、優斗だけは違う……たぶん、いろんな理由がからまっているんです。本当に好きだったこと、彼とは家柄が違うからとひきさかれたこと、優斗がマザコンで私を簡単に捨てたこと……いろいろ重なる中で、倒錯(とうさく)してしまったんだと思います」

大学のサークルに勧誘されたのが出会い

話しながら、ため息をついている。さすがにもう、自分の思いが届かないことはすでにわかっているのだろう。感情にまかせて一気に話したと思えば黙り込んでしまう。声の抑揚がとてもあったり、ほとんどなくなったりと、かなり感情が不安定に感じた。 それを伝えると、普段はそうならないように細心の注意をはらっているそうで、会社ではごく普通のアラサー女子として、仕事仲間ともうまくいっているそうだ。だけど、どうしようもない元カレへの気持ち……出会いは、よくある学生のほほえましい恋のように思えた。 大学「優斗と出会ったのは、大学に入学してすぐのことでした。いろんなサークルが学内で新入生を勧誘していて、優斗から声をかけられたんです。彼は1歳年上の英会話サークルの人でした。特に英語が好きなわけでもなかったんですけれどね。 優斗はイケメンでソフトな印象だったし、なんせ大学にまだ知り合いが全然いないから、どこかのグループに入りたかった。部室に行ってみたらすごく和気あいあいとしていて、ここならみんなと仲良くなれそうと思い、入部したんです。サークルの一度目の飲み会で隣りだった優斗から“好みなんだよね”って耳元で囁かれて……彼をすごく意識するようになりました。」
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感覚の違いはあるけれど…
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