「ケガの時でもおしゃれな靴を履きたい」のはワガママ? “治ってからも使える、病人感が出ない靴”を探してみた
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
先日、足のかかとを骨折しました。ヒールがある靴を履いて歩いていると、足首をグキッとひねってしまうことはありませんか。私もたまにそういうことはありましたが、今までは身体がふらつく程度で済んでいました。
ところが先日、スニーカーで普段は使わない階段を下りていたとき、階段の蹴上(けりあ)げ幅の予測を誤って、足首に余計な負荷がかかり、グキッとひねって、そのまま階段から転落してしまったのです。
幸いにも頭も手も打つことなく、うまいこと転んだので、階段を3段程度落ちただけで済みました。ところが病院でレントゲンを撮ってみると、ねん挫(ざ)だとばかり思っていた足首は、骨にひびが入っていると判明。ひびも骨折に入るとのことで、人生初の骨折と相成りました。
不幸中の幸いで、痛みはあるものの、自力で病院へ通えるほどで、松葉づえも必要ありません。しかし、足は病院に行ったその日にシーネと呼ばれる取り外しできる添え木で固定され、そこからは外出する際、このシーネで固定されている足が入る靴を履かなければなりませんでした。
病院でも買うことはできましたが、もう少し何かないかと、自分でネット通販を探してみたものの、想像以上に選択肢はありません。仕方がないので、皆さんの商品レビューを読み比べつつ、最終的には色で決定。ギプスシューズと呼ばれる青い靴を片足分だけ購入しました。
そのギプスシューズを履くこと5週間。これが結構長かった。足が常に固定されているのは肉体的にも精神的にも苦痛でした。しかし、ほっと一息ついたのもつかの間、次はサポーター装着期間のスタートです。
もうギプスシューズは卒業です。ではサポーターを装着する際はどんな靴を履くといいのでしょうか。
病院へ行けば、同じようにギプスやシーネをして診察を待ったり、リハビリを受けたりする老若男女の仲間がたくさんいて、骨折する人の属性には性別も年齢も関係ないことがわかります。リハビリの順番を待つ間、同じようなサポーターを装着しているお兄さんの履く靴を観察すると、そのお兄さんはスニーカーのひもをサポーターが当たる部分のみ緩(ゆる)めて履いていました。
なるほどと思い、家に帰ってから、真似してひもを緩めた状態でスニーカーを履いてみましたが、いかにも履きにくい。何より足首が固定されません。もうちょっと何かないかしら、とサポーター期間用の靴を探してみましたが、これが余りないのです。




