英米で活躍する日本人歌手、学校で受けた性被害を初告白「当時は交際だと思っていた」
イギリスを拠点に活動し、世界の音楽シーンで高い評価を得ている日本人シンガー・ソングライターのリナ・サワヤマ(33)。現在、全国で公開中のハリウッド大作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で映画デビューも果たし、ますます活躍の幅を広げている。強い発言力を持つアーティストとしても知られているリナが、英BBCの番組に出演し、17歳の時に経験した性被害について初めて明かした。
インタビューの中で、自身の2枚目のアルバム『ホールド・ザ・ガール』を制作するうえで、インスピレーションとなった出来事を振り返ったリナ。「これについて話すのは初めてですが」と語り始め、「それは年の離れた男性との関係でした」と打ち明けた。
「私はグルーミングされていました。相手は学校の教師でした」
性的行為を目的として、大人が子供と親密な関係を結ぼうとする行為をさすグルーミング。被害に遭った当時、彼女は17歳だったという。
日本公開された映画初出演作が大ヒットスタート
リナの映画初出演作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が、9月22日より日本公開を開始し、大ヒットスタートを切った。本作は、ハリウッドを代表するスター俳優キアヌ・リーヴス主演の人気シリーズ第4弾で、リナは主人公ジョン・ウィックの友人シマヅ(真田広之)の娘アキラを演じている。 今年6月には、世界最大級といわれる英グラストンベリー音楽祭に出演し、英音楽界の大物エルトン・ジョンと共演したリナ。ミュージシャンとしての存在感が高まると同時に、俳優としても注目されるようになっている。 そんなリナがこのたび、BBCの番組『イン・カンバセーション』の単独インタビューに答え、「今まで話してこなかった」という過去のつらい経験について語った。
学校の教師にグルーミングされていた
「17歳は私にとって子供。学校という場所で、教師が生徒に言い寄る。それは職権濫用です。私は、自分が彼の年齢になるまで、そのことに気がつきませんでした」 この関係が原因で、友人たちから「ふしだらな女」と見下されているように感じたというリナ。それから長い間、自己嫌悪に陥ったことも認めた。 「完全に自我を見失いました。身体から自分自身が切り離されたような感覚で、すごく怖かった」


