遠恋中の彼とクリスマスを過ごすはずが大雪で電車運休。車で向かおうとするも結果号泣のワケ
クリスマスは恋人たちにとっては大きなイベント。平日であれば仕事などを理由に当日会えない場合もありますが、昨年や今年のようにイブが週末なら一緒に過ごすという方は多いのではないでしょうか。
北海道・札幌市内で看護師として働く森崎美咲さん(仮名・25歳)は、1年前のクリスマスは24日・25日と2連休だったため、同じ北海道の帯広に赴任中だった会社員の彼氏と一緒に過ごすことを計画。
23日の朝まで夜勤が入っていたため、その日の午後の特急で札幌から帯広まで向かう予定でした。
「実は、クリスマスに2連休が取れたのは看護師になって初めてだったんです。彼はこの年の春に帯広に転勤になり、特急で約3時間かかる距離なので会えても月1回がやっと。でも、このときは3日間一緒にいられるとずっと楽しみにしていたんです」
ちなみに前日はこの時期にしては気温が高く、札幌平野部では雪ではなく雨やみぞれ。夜半過ぎから雪に変わったそうですが大雪というわけではなかったため、この程度なら運行に支障はないだろうと安心しきっていたそうです。
ところが、このとき北海道でも東部では記録的な大雪。なかには1日で90センチも積もった地域もありましたが、ふだんテレビをまったく見ない森崎さんはニュースをまったくチェックしていませんでした。
「看護師用の休憩室にはテレビがあるんですけど、夜勤中は担当する患者さんの容態の急変などがあり、いつも以上に忙しくてほとんど休めなかったんです。家に帰ってからもシャワーを浴びた後はすぐにベッドに潜って仮眠。2時間ほど眠り、身支度を済ませてからお昼過ぎに家を出ました」
けれども23日、札幌から帯広やその先の釧路に向かう特急は、大雪の影響で朝から終日運休。テレビかスマホで情報をチェックしていたら出発前に気づいたのでしょうが、そのことをまったく知らなかった彼女はウキウキしながら地下鉄を乗り継いで札幌駅へ向かいます。
ちなみに行き先の帯広も22~23日の1日で積雪量30センチ以上の大雪でしたが、彼氏からのLINEは《早く会いたいな。待ってるからね!(ハートマーク)》など大雪に関する情報は一切なし。
実は、彼氏も交通情報をまったくチェックしておらず、後で本人に確認したところ、彼女が何も言ってこないので通常通り動いていると思い込んでいたそうです。
「だから、札幌駅に着いて終日運休の貼り紙を見た時、あまりのショックでその場にぼう然と立ち尽くしていました。それでも、JRがダメでも車で直接向かえばいいじゃないかって閃(ひらめ)いたんです。
スマホで調べてみると、JRとほぼ並行して走ってる高速道路は通行止めになってましたが国道もあるし、なんとかなるんじゃないかなって。
一応、その辺のこと彼にLINEで送ったらすぐに返事が来て、『吹雪(ふぶき)の山越えは危ないから絶対にやめろ!』って。それでも行くって返したら今度は電話で思いとどまるように説得され、それで泣く泣くあきらめました」

写真はイメージです(以下同じ)
運休だと知らず駅に向かった…
駅でボウ然、車で向かおうとしたが…

帯広(冬の十勝平野)
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