毎話号泣!離脱者の多いファンタジージャンルなのに、山田裕貴×永野芽郁の月9ドラマが注目される理由
ファンタジーは、扱いが難しい。
濃いファンが多く、一定の人気が担保されるジャンルではあるが、「魔法」「異世界」「ファンタジー」と名がつくだけで観るのを避ける層が多いのも事実だ。
2024年冬クールの月9枠で放送されるのは、永野芽郁・山田裕貴のW主演で送る、王道のラブファンタジー『君が心をくれたから』通称・君ここ。
本記事では、1~2話の内容をさらいつつ、月9で王道ラブファンタジーが成功するかどうかを考察する。
1月8日に放送された第1話は、二人の人柄や出会った背景を説明する、いわば作品の自己紹介を兼ねた回だった。
高校の頃に出会い、少しずつ仲を深めていった朝野太陽(山田裕貴)と逢原雨(永野芽郁)。
しかし、その10年後、太陽は事故に遭って生死をさまよう重体に。1話の終盤、“あの世の案内人”があらわれ、太陽を助けるためには雨の五感を差し出さなければならないことが示される。
2話では、まず雨の味覚が消えてしまう。そして、3話では嗅覚が……。「五感がなくなる代わりに、大切な人の命を救える」というファンタジー要素が、今後どのような濃度になるかによって、脱落か継続視聴かが分かれるところだろう。
永野芽郁演じる逢原雨は、パティシエになることを夢見て上京した女性。
「雨」という少し変わった名前のため、学生の頃から「ザー子」とあだ名をつけられ、周りからバカにされていた。
なかなか自信が持てず、自己肯定感が低いまま毎日をやり過ごしていた雨。そんな彼女が変わるきっかけとなったのが、山田裕貴演じる朝野太陽だった。人を思いやる優しい心を持っているにも関わらず、自分を卑下するのをやめられない雨に対し、太陽は「雨はこの世界に必要だよ」と強く投げかけ、存在価値を保証する。
1話では、そんな二人の人となりと出会い、そして理由あって離ればなれになってしまった経緯が描かれた。終盤、太陽は事故に遭ってしまい、生死をさまようことになる。
途方に暮れる雨の前にあらわれたのは、二人の“あの世の案内人”。「助けてください、なんでもします」とすがる雨に対し、案内人の日下(斎藤工)は「奇跡を授けましょう」と提示する。その奇跡とは、雨の五感を奪う代わりに、太陽を生かすというものだった。
1~2話の内容をおさらい
存在価値を保証してくれた太陽
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