片想い相手の「好みのタイプ」を鵜呑みにして、近づけるように努力した結果……悲劇的な結末
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1000件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、片想い中の彼の「好みの女性のタイプ」が気になって、雑談中にさりげなく恋愛トークに誘導して、なんとか聞き出せたとしましょう。
ですが、その好みのタイプは鵜呑みにしないほうがいいのです。
今回のご相談者である那奈さん(仮名・25歳)は、会社の先輩に片想い中で、彼の好みのタイプを聞き出し、理想の女性に近づこうと努力していたそうなのですが……。
※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
那奈さんが片想い中の先輩から聞き出したところ、好みのタイプは「黒髪ロング」・「清楚系(ギャルは苦手)」・「おとなしい性格」・「守ってあげたくなる小動物系」とのこと。
「その発言を聞いてから、私は半年かけて髪を伸ばしたり、メイクも坂道系アイドルみたいな感じに変えたり、先輩に好かれる努力を惜しみませんでした。……でも先輩に彼女ができちゃって。しかもショック受けてるの隠しながら、どんな女の人なのか聞いてみたら、全然語っていたタイプと違うんですよ!」
新しくできたその彼女が、先輩の好みとあまりにかけ離れていて、茫然としてしまったんだとか。
「写真見せてもらったんですけど、ショートボブでインナーカラーを金髪にしてる子だったんです。さすがにギャルってほどではないけど、ロングでも清楚でもないんですよ。あと、今は普通に会社員らしいんですけど、大学時代にバイトでキャバ嬢してたらしく、先輩は『ほかの男にも口説かれてそう、浮気されないか心配だ』なんて言っちゃってて」
その彼女が、先輩が公言していた好みどおりのポイントもあったそうなのですが……。
「おとなしい性格で、守ってあげたくなるような女の子っていうのは、たぶん当てはまってるんですよ。ただ、先輩の発言で引っかかったことがあって。彼女さんの仕事の相談を聞いてあげていて、先輩がちょっと厳しめのアドバイスをしたら、ポロポロ泣き出しちゃったらしいんです。そんな彼女を思い出して、『すぐ泣くのは反則だよね、女はこれだからめんどくさい(苦笑)』ってイラついてる感じでした。私、心の中で『いやいや、おとなしくて守ってあげたくなる子が好みじゃなかったんか~い!!』って思わずツッコミ入れちゃいましたよ」



