ストーカーの恐怖、行く先々追いかけてくる気配と音。同僚・友人の本当の顔って?<漫画>
学生生活の傍らアルバイトにも精を出す、ヒバリは今時の女の子。充実した日常が壊れはじめたのは、あの鈴の音を聞いてから。『消えたストーカーと浮気相手 スズノネ』(KADOKAWA)は、日常にひそむ恐怖をあぶりだした問題作です。
主人公・ヒバリが最初に鈴の音を聞いたのは、アルバイト先の同僚、タクローがスマートフォンに付けていたストラップでした。
彼の祖母の形見だというその鈴の音が、なぜか頭から離れません。ヒバリが行く先々で、チリンという鈴の音が追いかけてきてくるのです。ついには、家のドアの前にタクローが立ち尽くしていて…。
ことの発端は小さなことでも、一度気にしてしまうと頭の中にこびりついて、やがて伝染病のように体中をむしばんでしまうもの。ヒバリの毎日は鈴の音に支配され、鈴の音の恐怖はそのままタクローへの猜疑心(さいぎしん)へと変わっていきます。タクローはストーカーかもしれない、そんな妄想に苦しめられていくのです。



