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36歳LDH俳優がNHKトーク番組のMCで見せた”粋なふるまい”「ゲストのトランス男性を前に…」

“超ハピメイト”と呼ばれるゲストを迎えて、それぞれハピネスな生き方に裏打ちされた人生観を読み解くトークバラエティ番組がある。
NHK『超越ハピネス』公式サイトより

NHK『超越ハピネス』公式サイトより

 2025年4月からNHK Eテレでレギュラー放送化された『超越ハピネス』である。等身大だけれど本質的な学びが得られる、この画期的な番組MCを担当するのが、岩田剛典。  岩田剛典にとってMC初挑戦となる本番組パイロット盤収録を見学した様子などをまじえ、LDHアーティストをこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が独自視点で解説する。

初MC番組収録を見学

 2024年夏、ある番組で初めてMCに挑戦するアーティストを取材してほしいと事務所から電話をもらった。 「そりゃもちろんです!」と、ぼくがすぐに引き受けたのはその取材対象者がもっとも敬愛するアーティストであり、ライフワークとしてコラムをたくさん書いてきた人だったから。  と、ついもったいぶりたくなってしまうその人とは、岩田剛典である。取材場所は渋谷のNHK放送センター。真夏の日差しの中、宇田川町を歩くのはキツイキツイ。でも岩田さんの初MC番組となった『超越ハピネス』を収録するスタジオに入り、あふれる汗もピタリとおさまるこの不思議な清涼感。  その年、岩田剛典を取材するのはすでに3度目だった。でもさすがに初MCという未知の領域ではどんな躍動の瞬間があるのか検討もつかない。レギュラー放送前に試作する、いわゆるパイロット版収録を取材前に見学させてもらうと、これがもう一瞬で釘付けになってしまう、この不思議なハピネス(!)。

パイロット版からレギュラー放送へ

 何がそんなにってスタジオに組まれたセットに置かれたソファに座り、時折カメラの方を確認したり、“超ハピメイト”と呼ばれるゲストが座る上手側中央席へ熱心な眼差しを注ぐMC岩田剛典の瞬発力ある。  カメラから超ハピメイトへ、超ハピメイトからカメラへと何往復もする。スタジオ空間をあのあざやかな視線移動だけでなめらかにコントロール。  三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして、2021年から始動したソロアーティストとして、あらゆる大舞台に立ってきたとはいえ、MC空間での采配は大変な緊張感だったと想像する。  なのにトークは軽妙そのもの。ほんとに器用な人。岩田剛典という新たなMCバリューとNHKが贈る人間愛がピタリと噛み合う。「カップル・親子・友人…一緒に人生を歩む“超ハピメイト”が見つけ出した いろんな幸せのカタチについて おしゃべりする」番組コンセプトが風通しよく、パイロット版からレギュラー放送へ、ハピネスな展開力がめざましい。
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最新放送回で思わずジワる「なるほど」
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