36歳LDH俳優がNHKトーク番組のMCで見せた”粋なふるまい”「ゲストのトランス男性を前に…」
最新放送回で思わずジワる「なるほど」
多様性などという一言では決してくくれない超ハピメイトたちの実存的人生観をそっと開示する本番組だが、最新放送回(2025年7月4日放送)トークがひときわ滋味深かった。 今回の超ハピメイトのテーマは「トランスジェンダーの息子と聞こえない母 互いを知り見えたモノ」。両親がろう者で自身はトランスジェンダー男性である木本奏太さんが、女性として生まれてきたことに強い違和感を抱いた頃の葛藤について「気持ちの整合性がつかなくなった」と説明する。画面下手側で耳を傾けるMC岩田がそれを聞いて「なるほど」と発する。 この「なるほど」を聞き逃してはいけない。他者の発言に対するほんの相槌程度ではないからだ。岩田剛典にとっての「なるほど」とは、しめやかな感嘆と深い余韻を醸しながら相手へのリスペクトを表明する合図。ぼくが岩田さんに初めてインタビューしたとき(2021年)にもこの「なるほど」から話が弾んだことを原体験のように記憶している。 これまでの放送回にも幾度となく「なるほど」は発せられていたかもしれない。でもこの最新放送回での「なるほど」は、番組MCとして板についてきたことを感じさせる滋味深い余韻でもある。同回以降きっとさらにハピネスなトークは弾むんだろうな。みたいに思わずジワる。
岩田剛典というフィルターから得られる学び
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