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元“戦隊ブルー”の人気俳優が語る“嘘はつきたくない”一心でウジ虫を口にした覚悟と、不屈の15年の歩み

2011年の特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)で俳優デビューを果たし、15年目を迎えた山田裕貴さん(34歳)。ドラマや映画でその活躍を見ない日はないほど、実力を伴った人気俳優です。 山田裕貴さん①今年も主演作3本が公開予定。その1本目となる映画『木の上の軍隊』(堤真一さんとのW主演)が公開スタートした山田さんに、本作についてや、今も大切にしているデビュー作への熱い思いを伺いました。

当時の過酷さに倣い本物のウジ虫を食す

『木の上の軍隊』①――日本外国特派員協会(FCCJ)で開かれた記者会見でも話題になっていましたが、撮影の際に、実際にウジ虫を食べたそうですね。 山田裕貴さん(以下、山田):食べました。僕、虫が大っ嫌いなんですけど、木の上で撮影しているということもあり、だんだん気にならなくなってきてたんです。それにモデルになった方の気持ちを、ずっと考えていたら、偽物を食べるという嘘はつきたくないと思って。撮影前に「本物を食べます」と伝えました。「だったら俺らも食べるよ」と、平(一紘)監督と助監督さんも食べてくれて「大丈夫、大丈夫」と。 ――(苦笑)。ちなみに実際、どんな感じでしたか?。 山田:アサリをもっと薄味にしたような感じでした。出来上がった作品を観たら、本物なのかはわからなくて、堤さんには「食べなくてもよかったじゃん」と(笑)。

初共演の堤真一とはプライベートで対面済み

『木の上の軍隊』②――丸刈りにしたり、減量したりと、ほかの作品にも影響が出るような役作りも必要だったと思いますが、それでも出演した決め手は。 山田:いつかこういう作品にチャレンジしたいと思っていたところに、このお話をいただいて。何より堤さんとW主演だと聞いて、「やります」と即答しました。実は10年くらい前に、プライベートで堤さんの家におじゃまさせていただいたことがあるんです。 ――本作で初共演と聞きましたが、プライベートではお会いしていたんですね。 山田:そうなんです。そういったご縁もあって、いつか堤さんとお仕事でご一緒したいと思っていました。「W主演です」と聞いて、頑張って俳優で飯が食えるようになって、ついに自分もここまで来たんだなと。そうした思いとともに、もちろん日ごろから感謝はしていますが、いま、こうした日常のありがたみや、ご飯が食べられることを忘れないでと作品が伝えてくれている気がしました。 いろいろな思いが詰まったこの作品が、RやPG指定(映画鑑賞における年齢区分)などがついていない、子どもたちも観られる映画として上映されていることも嬉しいですね。
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自分の生まれた場所を忘れないのと一緒
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