アラフォー独身・元TBSアナの私が「完全に休むこと」ができない体になってしまったワケ。今更気づいた大切なこと
2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。
TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シングルライフ」を読む
第49回となる今回は、自身の「休み下手」についてつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
最近、Threadsに以下のようにつぶやいたところ、周囲から結構な反応が得られたので紹介させていただきます。
「これあるあるなのかな? 共感できる人教えてください。
完全に休むということがもうできない体になっている。
自分の好きな映画とか本とかを完全に100%娯楽目的でダラダラ見ることにちょっとした罪悪感のようなものを感じ、休みの日でも何らかの仕事をしようとしてしまう。時間あるなら、原稿一本書くかみたいな感じになってしまう。
昨年とんでもない夏風邪に見舞われて、多分今思えばコロナだったんだけど、本当に寝てるべきなのにフラフラになりながら家事をしようとしていた…。
これ何なんでしょうね。幼少期の教育の問題なんだろうか。何もしないでダラダラすると言うことに異常な罪悪感を覚えてしまって、いつも何かをやっていないとダメだというプレッシャーを自分自身にかけている気がする。
だから私にとって野球を観ている時間というのが脳を休める時間にもなる。仕事抜きで損得勘定抜きで、ただ楽しくお酒飲みながら画面を眺める時間。野球は罪悪感なしに見ていられる。何なんだろうね。これは。」
なぜこのような投稿をしたかといえば、先日「お休みの日は何をしているのですか?」とある方に問われ、「わんちゃんがいるので、基本的にうちにいることが多いですね! 文章を書く仕事をしているので原稿を書いたり、映画の研究をしていたりもするので古い映画を観たりしていますかね」となんの気なしに答えたところ、「それって……全部お仕事ですよね? 休みたいときは何をしているんですか?」とさらっと聞き返していただいた出来事があり、心底はっとしたのです。
確かに……え、私って自覚なかったけど、ずっと仕事してるかも。そうじゃないと落ち着かない体になっている気がする、私って仕事人間だったの!? と自分の生活をふりかえってみたところ、上記のようなことが自分に起きていることにきづいてしまったのです。
自分は多趣味な部類ですし、大型犬もいて、友達も多くて、故郷札幌でのびのびと暮らしていて、ひと様からみれば「大充実のまったりシングルライフ」のはずなのに、なぜかいつも脳がフル回転していて、心の底からリラックスできているという自覚が確かにあまりないのです。
これはアナウンサー時代からそう。帰宅すればすぐテレビをつけ、同時にラジオをつけ、DVDを流し、新聞を読み、常に「アップデート」をはかり、休みの日はラジオで話すネタになればと各所に出かけたりしていました。
自分はそれをすごく楽しんでいましたが、見方を変えれば常に何かに追い立てられていた、とも取れるのです。常に成長しなくてはならない、何かを学んでいなくてはならない、努力をしていなければならない、さぼることは悪である、という潜在意識が自分の中にあったのは確か。
これはアラフォーになり、会社員ではなくなった今でも自分の中に漠然とある概念といえます。えっこわすぎる。
私のこの投稿に対し、わかるわかる、とくにフリーランスで自宅仕事しているとそうなりますよね、とか、自分もそれは慢性化しているからあえて遠くに旅行にいくようにしていますよ、というようなコメントが多く寄せられました。
親しい友人からも「わかる! いつも動かないといけない呪いみたいなものにかかっているよね、自分も疲れ切っているのに部屋の整理整頓とかはじめちゃうよ。まじめすぎるのかね。本当いやになる」というラインが届いたり。
TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シングルライフ」を読む
第49回となる今回は、自身の「休み下手」についてつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
「完全に休むこと」ができない体になっている
「常に成長しなくてはならない」という潜在意識
自分は多趣味な部類ですし、大型犬もいて、友達も多くて、故郷札幌でのびのびと暮らしていて、ひと様からみれば「大充実のまったりシングルライフ」のはずなのに、なぜかいつも脳がフル回転していて、心の底からリラックスできているという自覚が確かにあまりないのです。
これはアナウンサー時代からそう。帰宅すればすぐテレビをつけ、同時にラジオをつけ、DVDを流し、新聞を読み、常に「アップデート」をはかり、休みの日はラジオで話すネタになればと各所に出かけたりしていました。
自分はそれをすごく楽しんでいましたが、見方を変えれば常に何かに追い立てられていた、とも取れるのです。常に成長しなくてはならない、何かを学んでいなくてはならない、努力をしていなければならない、さぼることは悪である、という潜在意識が自分の中にあったのは確か。
これはアラフォーになり、会社員ではなくなった今でも自分の中に漠然とある概念といえます。えっこわすぎる。
私のこの投稿に対し、わかるわかる、とくにフリーランスで自宅仕事しているとそうなりますよね、とか、自分もそれは慢性化しているからあえて遠くに旅行にいくようにしていますよ、というようなコメントが多く寄せられました。
親しい友人からも「わかる! いつも動かないといけない呪いみたいなものにかかっているよね、自分も疲れ切っているのに部屋の整理整頓とかはじめちゃうよ。まじめすぎるのかね。本当いやになる」というラインが届いたり。
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