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「おばあちゃんがかかる病気でしょ?」33歳・働き盛り女性が直面した“重大な病”の正体。「覚えのない痛み」が1年後、歩行困難に至るまで

 33歳。働き盛りで、人生これからという時にその「異変」は突然やってきました。筆者が診断されたのは、ある免疫疾患。それから10年、今でこそ落ち着いた生活を取り戻していますが、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。 リウマチ3 何度も歩けなくなる恐怖、薬の副作用による度重なる感染症、そして外出さえままならない不安定な日々――。今回は、体に違和感を覚えてから、病名が判明するまでの「空白の時間」に何が起きていたのか。その経緯を詳しくお伝えします。

「最近よく怪我をするな…」

 異変を感じ始めたのは、病名が判明する約1年前のことでした。最初は、突き指や捻挫、あるいは寝違えのような、日常のどこにでもある「小さな痛み」でした。  しかし、それらには共通する不気味な特徴がありました。それは、「いつ、どうやって痛めたのか、全く記憶にない」ということです。 「最近よく怪我をするな。これも加齢のせいかな……?」  最初はそんな風に軽く考えていました。朝起きて肩が上がらなければ「30代だけど四十肩だろうか」と思い、歩いていて足の親指が腫れ上がれば「どこかで捻ったのかな」と自分を納得させる。そんなことの繰り返しでした。  今振り返れば、もっと早く違和感に気づけたはずかもしれません。しかし、当時の私には「自分は健康である」という強い自負がありました。仕事はダンスやヨガのインストラクター。人一倍体を動かし、健康管理には気を使っている自覚がありました。だからこそ、体に痛みが出ても、 「激しく動いているから、どこかで気づかないうちに痛めたんだろう」 「年をとれば、体も痛みやすくなる」  と、無意識に「納得できる理由」を探してしまっていたのです。 「健康に自信があるからこそ、大きな病気の可能性を切り捨ててしまう」。これが、後に歩行困難にまで陥る私を待ち受けていた、最初の大きな落とし穴でした。

ネットを検索すると出てきたとある病名

リウマチ2 あちこちに痛みを感じ始めて半年。ついに、ごまかしきれないほどの違和感が私を襲いました。とにかく、その痛みが「尋常ではない」のです。  特に足の指は、左右ともにパンパンに腫れ上がり、「これはもう骨の痛みではないか?」と疑うほど。骨折の経験はありませんでしたが、「もし骨折じゃないとしたら、痛みが強すぎる」と恐怖を感じるレベルでした。  ふと冷静になり、自分の足を見つめて思いました。 「……足の指を、左右対称に捻挫することなんてある?」  さすがにおかしいと感じ、すがる思いで症状をネット検索しました。「腱鞘炎」「捻挫」「疲労骨折」……。馴染みのある言葉に混じって出てきたのは、「関節リウマチ」や「痛風」というワードでした。  詳しく症状を読み進めると、恐ろしいほど自分に当てはまっています。心臓がドクンと跳ねました。しかし、ここで私の中に「正常性バイアス」が強く働いてしまったのです。 「リウマチっておばあちゃんの病気でしょ?」 「痛風はおじさんがなるものじゃないの?」 「健康には自信があるし、まだ30代だし、私には関係ないはず」  せっかく正解にたどり着きかけていたのに、「年齢」と「性別」の先入観が、体からのSOSをかき消してしまいました。
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重い腰をあげて整形外科へ
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