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GACKT「報奨金2000万円は安い」発言はなぜ共感されなかったのか? 背景無視の“上から目線”に世論が反発した本当の理由

 フィギュアスケートのペア種目で見事金メダルを獲得した三浦璃来選手と木原龍一選手、りくりゅうペアへの報奨金2000万円は安いのか? GACKTの発言が議論を呼んでいます。

GACKTの提言と、現実の支給額とのギャップ

 3月5日に自身のXアカウントに投稿したポストがきっかけです。〈世界一を取った二人に2000万円。称えるのはいい。だが、、、人生を賭けて世界の頂点に立った人間への評価として、この金額は低すぎないか?〉〈これで、子供たちはこの世界を目指すだろうか?〉と、疑問を呈したのです。  歴史的快挙と金額のギャップが大きすぎるという主張です。りくりゅうの功績だけでなく、その後の競技の発展のためには、日本はもっと太っ腹になるべきだと主張したのです。  ところが、これに批判の声が相次いでいます。「そこまで言うならGACKTが出せばいい」といったツッコミのほかに、「普段から資金と環境の両面で競技活動をサポートしている木下グループからの2000万円が少ないというのは感覚がズレている」といった冷静な指摘も。  木下グループに加え、JOCからのペアの金メダルと団体の銀メダルの報奨金を加算すると、りくりゅうには1人あたり合計で3400万円が支給されると報道されていました。

世界基準で見る日本の報奨金水準

0308_GACKTさん①

画像:株式会社ビームス プレスリリース

 では、世界基準からすると、これは果たして安いのでしょうか?  まず今回の開催国イタリアは、金メダル3300万円、銀メダル1600万円、銅メダル1100万円とのこと。  日本に比べるとかなり手厚いですが、そこは開催国ブーストも加味したほうがいいのかもしれません。事実、イタリア以上の金額の国はシンガポール、香港、ポーランド、カザフスタンのみ。かなりの高額だとわかるでしょう。  では、他の国はどうなのか。アメリカは金メダルに37500ドル、ドイツも35000ドル。いずれも日本の金メダル500万円と同程度の水準です。そして最も低い額だったのが、ニュージーランドの3000ドルです。およそ50万円弱。  国によってさまざまですが、こうして見ると、GACKTが言うように日本がアスリートの心を折るほどに報奨金を渋っているわけではないということがわかります。(『Forbes JAPAN』2026年2月24日配信)
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「言葉の強さ」に欠けていた文脈と想像力
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