電車で大声通話する迷惑客。誰も注意できない中、小学生の“刺さるひと言”で電話を切って逃げ出した
公共交通機関などで、ときどき見かける“迷惑行為”。「注意したいけど……やっぱり怖い」そんな葛藤、ありませんか?
今回は、通勤電車で起きたある女性のエピソードをご紹介しましょう。
松崎由梨さん(仮名・34歳)は、ある日の夕方、帰宅ラッシュの電車に揺られていました。
「その日は朝から忙しくて疲れがどっと押し寄せていました。ただ無心で電車に揺られて、とにかく帰ってソファーに寝そべりたいと思っていましたね」
誰もが一日の疲れを引きずったまま、静かに時間をやり過ごしているような空気の中、突然「ふざけんなよ! だからさぁ何回言わせんの?」と、場違いな怒声が車内に響き渡ったそう。
「少し離れた場所で、若い男性が不機嫌そうにスマホ越しに怒鳴っていたんですよ。周囲の乗客たちは気づいているのに、誰も何も言えずウンザリしている感じでした」
男性は通話の内容を隠そうとする様子もなく、苛立ちをそのまま音に乗せて周囲へ撒き散らしていました。言葉は荒く、語気はどんどん強まり、まるで見せつけるように声を張り上げていたそう。
由梨さんは「公共の場では静かにしてほしい」という思いと「怖いし関わりたくない」という気持ちの間で揺れていました。
「その時『電車の中ってね、電話しちゃいけないんだよ』と可愛らしい声が聞こえて、振り返ると、小学3年生ぐらいの男の子が立っていたんですよ」

静かな声でしたが、その言葉は不思議なくらいはっきりと周りに届いたそう。
「すると男性が『は?』と男の子をイラッとした表情で見つめ、空気が張り詰めたのですが……男の子は視線をそらさなかったんですよね」
周囲の大人たちが目を伏せる中、その小さな背中だけが、まっすぐに相手を見据えていました。
静かな車内に響いた、場違いな怒声
誰も動けない中、現れた小さな声

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