家の中で愛犬だけが感じ取る“邪悪な存在”。元TBSアナが激推しする犬目線のホラー映画が傑作だった
2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。
20年間生活した東京をあとにして、故郷北海道で自然や犬との気ままなシンプルライフを楽しむアンヌさん。本連載では、40代の今だから感じる日々のあれこれを綴ります。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シンプルライフ」を読む
第88回となる今回は、アンヌさんが試写で鑑賞した映画『グッド・ボーイ』について綴ります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
猫や犬と暮らしている人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
誰もいないはずの部屋の隅をじっと見つめる。突然、何もない空間に向かって吠え出す。あるいは、そこに何かがいるかのように耳を澄ませる……。
「犬には人間に見えない何かが見えているのではないか」
そんな想像をしたことがある人は少なくないと思います。
私が試写で鑑賞した映画『グッド・ボーイ』は、まさにその発想から生まれた作品。実はこの映画、アメリカで大絶賛され、SNSを中心に話題沸騰。私自身絶対日本でも公開してほしいと強く強く願っていた作品なのです。
今日は語らせてください。前代未聞、犬を主人公にしたホラー映画、が誕生しました。
主人公はインディーという犬。大好きな飼い主・トッドと二人で暮らしていますがトッドは病を患い、療養のため亡き祖父が残した森の中の古い家へ引っ越すことになります。
その家には不穏な背景がありました。何人もの住人が長く住めなかったこと。
祖父自身もそこで亡くなったこと。
そして祖父が飼っていたゴールデンレトリーバーが、祖父の死後に姿を消したこと。
この映画は、数々の恐怖演出を徹底した犬の目線で描いていきます。
カメラはほとんど常にローアングル。人間の顔はほとんど映らず、インディのちょっとした表情の動きや、びくっとした反応にフォーカスしていきます。説明も必要最低限。
はたしてこの家には何かあるのか、この世のものではない何かがあるのではないか……とドキドキしながら観ていく中で、ひとつ重要な要素として忘れてはならないのは「犬が見ている世界」と「人間が見ている世界」が決して同じではないということ。











