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アツギが炎上「ストッキング開けたら“男性の健康啓発”が…」。社会貢献なのに裏目に出てしまった事情

2026年10月末、ストッキングやタイツなどを手がける大手メーカー「アツギ」が、SNSで炎上しました。 きっかけは、同社のストッキングのパッケージに封入された、男性の更年期症状を紹介する文章。「女性も知っておきたい、男性の更年期症状のこと」という見出しのこの文章を、10月25日にあるユーザーがXに画像投稿したのです。 「アツギのストッキング開封したらなんか男性の更年期つらいから話聞いたげてね、とかいう内容の紙にストッキング巻かれてて激キモなんだけど!?(以下略)」という、この投稿が100万近いインプレッションとなり、10万いいね!が付いたのでした。
アツギ

ストッキングの中台紙に印刷された男性更年期情報(アツギ公式サイトより)

男性の更年期症状について理解を広めること自体は、決して悪いことではないものの、なぜアツギの発信は反発を招いたのでしょうか。

12話のうち1話が「男性更年期」情報だった

今回問題視されたのは、アツギが販売する女性向けストッキングのパッケージ内にある「中台紙(商品の形を整える厚紙)」。アツギはCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、2007年からこの中台紙にメッセージを印刷、乳がんや子宮頸がん、月経、女性ホルモンなどを取り上げてきました。 今回問題となったのは、「性ホルモンとの上手な付き合い方」をテーマにした全12話のうちの1話です。
アツギ

12話中11話は、女性の性ホルモン情報だった(アツギ公式サイトより)

11個は女性ホルモンがテーマで、ひとつだけ、男性にも更年期に伴う心身の不調があることなどが紹介されていました。 これを前述の購入者がSNSに投稿したところ、「逆に、男性向けの商品で、女性の更年期を啓発すればいいのでは」、「女性は自分の体のことで精いっぱいなのに、男性のケアまで求められるのか」といった趣旨の批判が集まったのです。 2024年から同じ文章が流通しているのに、突然炎上したのでした。 アツギ発の文章自体は、「(更年期のつらさを)男性が打ち明け、周囲もそれを理解しサポートする環境が大切」とあり、別に女性にケアを求めているわけではありません。ですが、日頃から家族の健康管理や気遣いを担っていると感じる女性にとっては、余計な役割を押しつけられたように映ったのかもしれません。 内容そのものよりも、「なぜ女性向けの商品で、それを女性に伝えるのか」という点が反発を招いたのでしょう。

過去の“性的な広告”を思い出す人も

また、今回の騒動を考えるうえで思い起こされるのが、アツギが過去にも女性向け商品の広告で批判を受けてきたことです。 2020年には、11月2日の「タイツの日」に合わせたSNS企画「ラブタイツ」が炎上しました。 イラストレーターが描いたタイツ姿の女性のイラストを、アツギの公式アカウントが紹介したところ、メイド服や制服でスカートをまくりあげるなどの“萌え絵”が複数あったのです。 これに対し、女性ユーザーを中心に、「性的で気持ち悪い」「タイツを履く女性ではなく、それを眺める男性の視点だ」として批判が殺到。イラストを擁護する一部男性たちと、ネット上でバトルになったのでした。 その後、同社は謝罪して企画を中止しました。 さらに2023年には、「黒タイツだと芋くさくなる人」に呼びかけるSNS投稿が批判を集め、謝罪する事態となっています。 これらに共通するのは、「女性向けの商品のメーカーなのに、女性の感覚を十分にくみ取れていないのでは?」という不信感を持たれてしまうことです。 もちろん、「ラブタイツ」の性的な広告と、男性更年期を紹介した今回の案内では、問題の性質がまったく異なります。 しかしここ数年のアツギ騒動を覚えている人にとっては、性的な広告で“男vs女”のような構図を作ってしまった記憶があるので、今回の男性更年期情報に対して「私たち女のほうが辛いのに」と被害者性を競争しやすい状態になったのではないでしょうか。
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ストッキングに対する「性的」なイメージ
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