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女子会に男性一人がまぎれ込む「女子会男子」、あなたは許せる?

 ともすればドギツい毒舌トークの応酬になりがちな「女子会」。この女子会に、盛り上げ役や相談役として男性が一人参加すると「悪口を言いすぎないようにしよう」と会の雰囲気が柔和になるという「女子会男子」なる存在がいるんだそうです。  この話を聞いたとき、記者(20代女性)は強烈な違和感を覚えてしまいました。周囲に話を振ると、どうやらその違和感は自分だけが抱いたものではなかったようです。  この違和感、いったい何なんでしょう?

そもそも、何のために「女子会」はあるのか?

 まず、そもそもの話。「女子会」とは何か。“何のために存在するのか”。という点から考えてみましょう。 「ただ女子だけで集まる、それだけでも確かに価値はあるけど、女子会の存在意義は、なんといっても本音のさらけ出し。それが、毒気を抜かれて柔和になったら、ただの飲み会ですよ。女子会の意味無し」(29歳・Kさん) 女子会に男性一人がまぎれ込む「女子会男子」、あなたは許せる? そもそも同性同士で本音をさらけ出したいのに、男性の目を気にしてしまったら本末転倒じゃないでしょうか? ここに追い打ちをかけるように、以下のようなコメントも。 「女子校出身なので特にそう思うところはあると思うのですが、“男性がいない場”では自然発生的に解放感が生まれます。そこに一人でも男性がいると、みんな気付かないうちに仮面をかぶりますから。毒を抑え目に、柔和な雰囲気の会になるなんて、当たり前ですよ。それが本能。でも、それってもはや女子会じゃない。男性という生き物は、一生どんなに頑張ったって『女子会』を体験することなんてできません。思いあがらないでいただきたい」(27歳・Tさん) 「ストレス発散の場(女子会)に、ストレスの元(男性)が紛れ込むとはこれ如何に……」(31歳・Uさん)  女子会とは、普段異性の目にさらされて錆びついている心を、毒を吐くことで“浄化”する一面も大きいのです。それが、「女子会男子」とやらが参加して女子たちの毒気を抜いて“浄化”するなど、ちゃんちゃらおかしい話だという声が続出。これでは、女子会の毒は“浄化”されるかもしれないが、女子会の参加者の心の毒は浄化されないままになってしまいます。  最後に、“本当の意味”で長年「女子会男子」をやっている男性(一応)からの至言を紹介して終わりたいと思います。 「女子会に“男子”として認識されて参加しているようじゃ、会を壊すだけですよ。私は、書類上は男ですが、性自認は女です。これくらいになって初めて、『女子会男子』を名乗れるんじゃないでしょうか。もっとも、“男子”なんて自分で言ってるようじゃ、女子会への参加資格はありませんけどね」(33歳・Sさん)  女子会に、さわやかな好青年など紛れ込んだりしたら、女子たちが「『悪いことをしゃべり過ぎないようにしよう』と、気をつかうように」なるのも当たり前。男女ともに共通して、「異性」を感じるものの前では、すべての手の内は明かさないものなのではないでしょうか? <TEXT/姫野あみこ PHOTO/Pavel Losevsky>
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