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菅田将暉「中学のときからアフロにしたくて仕方なかった」

「もともと福田監督の大ファンだったんです。放送作家として手掛けられたバラエティ番組もずっと見てましたし、テレビドラマや映画はもちろん、舞台もできる限りは観ています。本当に好きなんです!」と福田雄一監督(ドラマ『アオイホノオ』、映画『HK/変態仮面』etc.)への愛を語る菅田将暉さん。そんな菅田さんが、福田監督最新コメディ『明烏 あけがらす』で、借金返済に追われ、絶体絶命の危機に陥るアフロヘアのダメダメホスト、ナオキを演じています。 菅田将暉_1 出演作、公開作が途切れなく、弱冠22歳ながら実力派として認められる菅田さんが、新たな顔を見せる本作について語ってくれました。活躍の裏には、やはり強い向上心があるのだなと感じさせられますよ。 ⇒【YouTube】「明烏 あけがらす」予告編 http://youtu.be/5N-3o6n92nc

監督の世界が好きすぎて、出演したいか半々だった

――そんなにファンということは、決まったときは即決ですよね。 菅田:それが、やりたいかやりたくないかでいうと半々だったんです。好きすぎて。ファン心理で、客のままでいたいという思いが錯綜して。ただ決まったからには、もちろん全力でやらせていただきました。それに監督はムロ(ツヨシ)さんや(佐藤)二朗さんのようなものを僕には求めていらっしゃらなくて、今回、主役としてブレずにドラマを見せていくポジションだったので、有難かったです。
『明烏 あけがらす』より_1

『明烏 あけがらす』より

――アフロのホストということで、外見はパンチが効いています。 菅田:衣装合わせのときに、監督が開口一番、「アフロにしたいんだけど」とおっしゃって。もうぜひ! って感じでした。福田作品に関わるにあたって、今回、いくら観客と同じ目線の役柄とはいえ、どこかにおもしろさを見出したかったですし。そうなったとき、アフロという仮面がひとつあるだけで現場に居やすいですから。 それに自分自身、中学の時からアフロにしたくてしょうがなかったんです。俳優の仕事をしていなければ、地毛でアフロにしてると思いますね。今回のナオキのファッションは僕は大好きなんです。シャツもジャケットも個人的にはかなりタイプです。襟の出し方はホストっぽいですが、これでちゃんとネクタイを締めたりしたらめちゃくちゃカッコいいファッションだと思いますよ。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=263694
『明烏 あけがらす』より_2

『明烏 あけがらす』より

――では菅田さんが好きな女性のファッションのタイプは? 菅田:男目線を無視してる子はいいですね。やっぱり自分の好きな格好をしているのが一番です。基本的に服って僕にとってのアイデンティティなので。あえてアイテムを挙げるとするなら、スカジャンかな。『問題のあるレストラン』で共演した二階堂ふみさんがガッツリ着てたんですけど、パンツも土方みたいな感じで。かっこいいなと(笑)。自分の世界観を作って楽しんでる人はステキだと思います。

自分の演技に限っては気になることだらけ

――さて、本作では福田監督作品常連のムロさんがホストクラブの店長役で、佐藤さんは菅田さんのお父さん役で登場します。今回もおふたりのお芝居はかなり個性的ですが、内心、笑ってしまったりは……。 菅田:心の中で何回も笑ってますよ。必死にこらえてますけど。先輩のお芝居を邪魔しちゃいけないし、自分のお芝居に徹しなきゃと思うんですけど、すぐに観客にされてしまいました。集中度で負けてるんですよね。完成作を観ると、自分の演技に限っては気になることだらけでした。もっとああだ、もっとこうだと思うことばかりです。作品に関しては、みなさんには単純に楽しんで欲しいです。
『明烏 あけがらす』より_3

『明烏 あけがらす』より。左が佐藤二朗さん

――いろんな役を演じられていますが、長いスパンで見て、ご自身の中でビジョンは? 菅田:当面はできるだけ“数”です。経験で質を上げていくしかない。今の時点ではビジョンは関係ないです。できるだけいろいろな作品をいろいろな人と、ドラマ、舞台、映画、関係なくやる。それしかないですね。役の大きさ、作品の規模も関係ないです。 ――30代に入ったらこういう役者になっていたいといったことは。 菅田:役者であり続けてはいたいです。保証のない仕事ですが役者で食えていたらというのがまず目標です。 菅田将暉_2<PHOTO&TEXT/望月ふみ、スタイリスト/伊藤省吾> 『明烏 あけがらす』は全国公開中 配給:ショウゲート (C) 2015「明烏」製作委員会 オフィシャルサイト http://akegarasu-movie.com/
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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