「いい人いない?」病は本当に大事な男を取りこぼす!

いい人がいない!

 恋人や結婚相手を探している時に、自分のお眼鏡に叶う候補者がいないと感じている人たちが、大合唱をしているこのセリフ。おそらく言ったことがある人も、友人に言われたことがある人も多いはず。

 この連載でも散々書いてきましたが、確かにロクでもない男性が社会のいたるところにはびこっているのは事実ですので、そう叫びたくなる気持ちは重々理解できます。また、現代社会は「女性から見た良い男性」が生まれにくい構造になっているのも事実です。

 ただ、もちろん全てがダメな人ばかりではありません。ダメ男の知人・友人を自ら集めてしまっている人は例外ですが、交友関係を広げていれば良い人だってたくさんいるはずです。よく考えて頂きたいのですが、友達を作ろうという時に「良い人がいない!」とはあまり言われませんよね? つまり、現代社会に生きる私たちの「ジャッジ」にも、何か見落としている問題があるのではないでしょうか?

B’zの曲「イチブトゼンブ」を思い出してみよう



 その一つが、「想像力」だと思います。たとえば、日本人とほとんど付き合いの無い外国人に「日本人はダメだ!」と言われたら、あなたはどう思いますか? 話を聞くと一度だけ日本人と会ったことがあり、その際に日本人の欠点と言われる部分が原因でトラブルがあったとのことでした。でも、日本人にだって他に良い部分がたくさんあるはずです。

 恋愛における人間関係に対してもこれと同じことが言えます。人間には多面性があるため、自分の目に見えているのは相手のほんの一部に過ぎません。自分が相手の一部を見て嫌だなと思ったとしても、もしかしたら見えていない部分に何百も良い部分があるかもしれません。ですから、B’zのヒット曲『イチブトゼンブ』の歌詞が示唆しているように、自分が見えている一部だけで、その人全体の評価をしてはいけないのです。

 にもかかわらず、「いい人いない病」にかかった私たちは、「木を見て森を見ず」「氷山の一角だけで対処をおしまい」ということを積極的にしてしまっているわけです。ここに「良い人が永遠に現れない」カラクリが潜んでいるのです。

 人事部で働いている方にはご存知の方もいらっしゃるかもしれないですが、「一度悪い(or良い)と判断した人を、その後も至る所で悪い(or良い)印象を持ってしまう」という認知バイアスのことを「ハロー効果」と言い、人事評価などではやってはいけないこととされています。想像力が弱いと、この「ハロー効果」を発動して人を決め付けてしまうわけですが、それを恋愛においてやってしまっていることが多いのです。

「いい人いない」病を治す姿勢こそ大事!



 ただし、今自分がそのような判断をしているからと言って、そのことで自分を責めてはいけませんし、私自身も責めているわけではありません。というのも、私たちの親や周りの人も含めて、日本社会では多くの人がそのような人物評価をやってしまっているのですから、それに影響されて同じようにしてしまうのは当然だと思います。これから直していけばいいわけですね。

 たしかに自分に見えていない相手の多面性に思いを馳せることは、とても難しいことかもしれません。ですが、人間関係を深めるためには必要なコミュニケーション能力の一つです。ですので、意識して常に自分の主観的判断を疑うクセを付けることが大事だと言えるでしょう。まずはこれまでの付き合いでそれをやっていないか、チェックすることからおススメしたいと思います。

自分だって完璧な人間ではないように、相手だって完璧な人間ではありません。とりわけ、社会が複雑化し、成熟に時間がかかるようになった社会ですから、未熟な部分を跳ね除けていたら人と深い関係を築いて行くことはできないのです。であるならば、これからは、「欠点を克服し、成熟に向かおうとする意思」が最も重要なのではないでしょうか? その意思がある者同士で惹かれ合うようになると最高だと思います。

勝部元気_昭和記念公園

子供の頃よく遊びに来た昭和記念公園です(勝部)

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【勝部元気】
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中

恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。

勝部元気
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◆勝部元気

1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中

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