女性のハダカは偉大!“誠実な変態”と評判の『シェル・コレクター』監督を直撃
リリー・フランキーが主演し、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛と邦画好きのアンテナを刺激するキャストが集まったヒューマンドラマ『シェル・コレクター』が公開中。
⇒【YouTube】映画『シェル・コレクター』予告編 http://youtu.be/8gyq4vFL9hw
――各方面から、変態監督だという評判を耳にしまして。
坪田:僕がですか? 違いますよ。『シェル・コレクター』も自然と人が対峙する情景の中に裸体があったらいいなと、真っ当な理由から撮っています。でも昔から爽やかな変態とか誠実な変態とかはよく言われますね。僕は、作品の中に裸体があると撮ったなって気がするんですが、現場でそういったシーンの演出をしているときなんかに、切実な願いをもって自分でやって見せたりするので、変態に見えるのかもしれません(笑)。
――『シェル・コレクター』も前作『美代子阿佐ヶ谷気分』も、ひとつのことに執着している人物が主人公ですね。
坪田:ひとつのことにはまっていく人にシンパシーを感じるのかも。僕もそうなので。妄執というか。映画を撮っているときはほかのことが頭に入らなくなります。現実世界のほうが夢うつつというか。電車に乗れば切符をなくしたりとか、財布をなくしたりとか、とにかくいろいろなくしますね。
西島秀俊さん主演作『CUT』でも知られるイランの名匠、アミール・ナデリ監督が「これからの日本映画界を担う新星!」と絶賛した坪田義史監督の作品です。
40歳にして、独自の表現に果敢に挑み、はっきりと世界観を確立している坪田監督に、『シェル・コレクター』にちなんで築地にある貝料理屋さんでお話を聞きました。
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『シェル・コレクター』のあらすじ
沖縄の離島で孤独に暮らす貝類学者(リリー・フランキー)。あるとき、島に漂着した女性画家(寺島しのぶ)の奇病を貝の毒で治したことから、島に人が押し寄せる。
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