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潔癖症男子に聞く、カンペキな感染予防。レジでは驚きの行動に…|辛酸なめ子

危険が多いスーパーでは驚きの行動に

 たいがーさんにとって今、危険だと感じる場所はどこでしょうか? 危険が多いスーパーでは驚きの行動に「僕の生活圏内だとスーパーですね。なるべく人がいない時間を狙って行くんですが、結構混んでます。カゴは使わないで、手で商品を運びます。レジでは以前から、お店の人に商品を触らせないようにしています。コード付きのバーコードの読み取り機械を伸ばしてもらって、僕が商品のバーコードの面を見せています。  僕が行くスーパーはだいたい決まった所なので、店員さんに、こういう客が来るから、という注意が来ているらしく、皆そのやり方でやってくれますね。最近違うスーパーでもこの方法でやってもらったんですが、このご時勢なのでそんなに変な目で見られなかったです。世の中的には良くないことですが、僕的にはちょっと生きやすくなりましたね」

習慣化すれば苦じゃなくなる

 スーパーでの感染防止策、参考になります。欧米ではハグや握手などスキンシップの風習があるので、それで感染が広がったという説もありました。たいがーさんも、握手はしないとおっしゃっていましたね。 習慣化すれば苦じゃなくなる「そうですね。僕自身は前から握手もハグもしないです。一方で本当はやった方が良いんじゃないかなと思ってました。やっぱり触るとわかるじゃないですか。気やエネルギーを感じられたり……」 と、スキンシップに関しては少し心残りがあるらしいたいがーさん。事態が収束して、握手やハグに挑戦できる世界になることを祈ります。以前とは様々な価値観(衛生観念も含めて)が変化した世の中になっていそうですが……。 「僕はずっと手洗いや洗濯してきて習慣化しています。わりと無意識なんですよ。習慣にすれば苦じゃないので習慣化ってすごいなって思います。今は世の中の人も手洗いや消毒を習慣化して、コロナが収束したあとも残っちゃうかもしれませんね」  潔癖症化していく世界。たいがーさんにもぜひオピニオンリーダーとして世の人々を導いてほしいです。そして清潔意識の高い日本が、衛生先進国として存在感を強めていく……そんな未来を想像しました。 <文&イラスト/辛酸なめ子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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