パートナーや家族に「片付けろ!」と言われても、なかなか腰が上がらない人も、「誰かがくる」「部屋を見られる」となれば、重い腰もあがるというもの。
「なかなか片付けがはじめられない人にとって、『人が来る』などのイベントをきっかけに、期日を決めて部屋を片付けるのは一つの方法です。早く片付けさせたいからとプレッシャーをかけるのは逆効果なのでおすすめしません」
できるだけ相手に寄り添う形で、一緒にゆっくり片付けをすすめると良いそう。
「モノを捨てるときも、一気に捨てると苦しくなってしまう人も。無理せず捨てられるモノからちょっとずつ捨てていくようにしてください。モノを捨てるのはトレーニングと一緒。少しずつ進めることで、初めは無理と思っていたモノもだんだん捨てられるよういなっていきます」
片付けをするとモノが迷子になること、ありませんか。それは、モノの定位置が決まってないから起きる問題!
場所を決めても戻せない場合は、生活動線に合わない場所に置かれている可能性があるのだそうです。
「いつもこの場所に服がたまってしまう。この場所にバッグが置きっぱなしになっている。というポイントがあれば、そこがねらい目。生活動線に合った便利な場所にモノは溜まりやすいので、その近くに収納を作り定位置にすれば、片付けがしやすくなります」
西原さんも自分の部屋にバッグ置き場を定めたものの、導線にかなわず、いつもリビングのソファ上に放置する結果に。ソファ近くの壁にフックを付け定位置に定めたところ、うまく片付けがまわるようになったのだとか。
また、使用頻度によって片付ける場所を定めることも、片付け上手になるポイント。
「いつも使わないモノは不便な場所に。よく使うモノは出しやすい場所にしまうようにします。よく使うモノを出すために、奥から荷物をひっくり返す必要がなくなるので、散らかりにくくなるんです」
朝の身だしなみセットなど
一連の動作で使うモノは、ひとつにまとめると◎。定位置を忘れがちなものは、ラベリングすることで、捜索時間を減らすことができます。
「ラベリングすることで何がどこにあるか可視化でき、モノを戻しやすくなりますよ」
特に重要なモノは「
重要ボックス」を作るのがおすすめ。大事なモノをひとまとめにすることで、支払い忘れや契約書の紛失など、トラブルを減らすことにつながります。このとき細かく分類すると後々面倒になるので、あくまでざっくりにしましょう。
片づけが苦手な人は、モノを定位置に戻す習慣が身についていません。定面倒と思うかもしれませんが毎日5分で構わないので、モノを定位置に戻す時間が取れるようになると片づけはすすみます。
その時タイマーを使うと気がそれず片づけが定着しやすくなります。
スマホアプリで「音声タイマー」と検索すると音声でカウントダウンするアプリが見つかるので、そんなタイマーを活用すると集中して片づけられるようになります。