松永千聖さん(仮名・27歳・契約社員)は、新型コロナウィルスの影響でリモートワークになりました。
「こんな状況では友達にも会えないし、実家にも帰れないし、彼氏はいないしで、独りで部屋にこもって仕事しているとすごく寂しくなってくるんですよね」
特に、食事の時に孤独を強く感じる千聖さんは…。
「私がよくランチに食べている、雑な料理をインスタのストーリーズにアップしてみたんですよ。今、流行っている“おうち時間”のスタンプをつけて。
ご飯に、塩辛と市販のお茶漬けの素をONして緑茶をかけたものとか…レンチンでゆでたパスタに納豆と生卵を和えたやつとかを毎日アップしていたら、友達や知らない人達からも結構反響があって楽しくなってしまって(笑)」

気になっていた横浜流星似の知人男性からコメントが来た
「てきとー過ぎる!雑メニュー笑える!」や、「私もひとりで雑ご飯食べてるよ。仲間だね」や、「雑さになぜか癒される…私も今日は雑でいいや(笑)」などのコメントが、毎日届くようになったのだとか。
「コロナ騒動以前は、かっこつけて見映えの良い料理を作った時とか、映えるカフェ飯とかしかアップしていませんでしたが、コロナに疲れてそれどころじゃなくなり、素の雑な自分を出せるようになって、なんだか肩の力が抜けて楽になれた感じがします」
そんなある日、以前から気になっていた男性からもコメントが…。
「会社の飲み会で知り合った、別部署の1つ年下でちょっと横浜流星似の男性なのですが、彼から『毎日楽しく見ています!すっかり千聖さんのワイルド飯のファンです。親近感湧いちゃって仕方がないです』って送られてきて、飛び上がるほど嬉しかったですね」
それから2人は毎日LINEでやり取りを重ねて、今度スカイプ飲みをする約束をしたそう。
「しばらく会う事はできないと思いますが…この会えない時間をチャンスに変えて、良い関係を築けたらなと思っています!」
ちなみに千聖さんは、今も雑ご飯投稿を続けているそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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