加藤祐美さん(仮名・33歳・主婦)は、Kさん(34歳・会社員)と4年前に結婚し、3歳になる娘(M菜ちゃん)さんがいます。

「新型コロナウィルスの影響で、Kは基本リモートワークになりましたが、今でも週に1度は出勤しています。私はM菜と買い出し以外は部屋にこもっていますね」
外で遊びたがるM菜ちゃんに、今の状況を噛み砕いて説明すると…彼女なりに理解してくれたようで「外に行きたい」と言わなくなったのだとか。
「もちろん、外で遊んでいる子供達を窓からうらやましそうに見たりしているので、本当は外に行きたいけど我慢しているんだと思います」
しかも朝、祐美さんがゴミを出しに外に行こうとすると、M菜ちゃんが「
危ないから行かないで」と言ってきて…。

「
きっと小さな頭で一生懸命に考えて、耐えながらストレスを感じているんだろうなと思うと可哀想で。わがまま言わない分、溜め込んでいるんじゃないとKに相談したんです」
真剣に話を聞いてくれた夫のKさん。M菜ちゃんのことはもちろん、祐美さんのストレスについても心配してくれました。
「私が『
またリラックスして飲みに行きたいな、あれは贅沢な時間だった』とボヤいたんですよ。コロナ騒動の前は、たまに夫にM菜を任せて女友達と飲みに行っていたので」
すると「
明日は夕食、俺にまかせて」と夫に言われた祐美さん。
「きっと何か買ってきてくれるんだと思いました。Kは全く料理ができないので」
思っていた通り、夕方に何やら買い込んできてキッチンにこもるKさん。

「夕食の時間になり夫に呼ばれると、
ビールと一緒に私のお気に入りの居酒屋のおつまみセットをキレイにお皿に盛って出してくれたんですよ。思わず『キャ~!』と声を上げてしまいました」
もちろんM菜ちゃんにも、小さなおにぎり2つとミニハンバーグ、マッシュポテトのお子様プレートが用意されていました。
「久しぶりのお酒と懐かしい料理に大喜びしていたら、M菜も凄く楽しそうに食べていて…もしかしたら、私がコロナに怯えて笑顔が少なくなったせいで、結果的にM菜を怖がらせていたのかもしれないと反省してしまいました」
これからは、こういった気分転換を定期的にしながら、なるべく生活を楽しもうと、M菜ちゃんが寝た後に夫と話し合った祐美さん。
「M菜が欲しがっていたシルバニアファミリーのセットをポチッたりしながら、久しぶりの居酒屋気分は最高でしたね。Kの気持ちが嬉しかったです」
ですが、Kさんはお皿洗いが苦手なため、片付けは祐美さんが担当したそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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