主人公はヤクザ猫!漫画『作者が新型コロナに感染したら死ぬ猫』作者に聞く
自粛の緩和が検討されるなど、近頃は新型コロナウイルス感染症との付き合い方に少し変化がみられてきています。しかし、ウイルスが収束したわけではないため、油断は禁物。ひとりひとりの気のゆるみが収束をさらに遠ざけてしまう危険もあります。
そんな風潮の今だからこそ読んでほしいのが、@necovid19さんがSNS上で配信している猫漫画『作者が新型コロナウイルスに感染したら死ぬ猫』。
@necovid19さんが漫画を描こうと思ったのは、斬新な設定で読者の注目を集めた『100日後に死ぬワニ』に刺激を受けたため。更新を楽しみにしていたからこそ、ラストを見届けた後はなんともいえない虚無感に襲われました。
「実はこれまでに漫画を描いたことも、デジタルで絵を描いたこともありませんでした。でも、コロナの影響で仕事が在宅ワークに切り替わったので通勤時間分を活用し、漫画を描き始めたんです」
ヤクザの猫という斬新な設定を思いついたのは、飼い猫の顔がヤクザっぽかったから。現在2匹の猫と暮らしている@necovid19さんは、もし自分が感染したら飼い猫も危ないと思ったため、猫漫画を通して危機感を共有したいと考えたのです。
漫画に登場する主人公の水月は、歌舞伎ニャン丁目界隈に事務所を置く「猫愛組」の若頭。良識を持ち、社会に対して問題提起もする任侠派のハチワレ。スリルとユーモアが混在する作中には、その時々に話題になった時事ネタも多く盛り込まれています。
「最初は時事ネタを盛り込むか悩んでいたのですが、いつ何が起こるか分からない今だからこそ、毎日“今”を感じることのできるネタを取り入れようと決めました。ひとつの意見として、自分が時事ネタに対してどう思っているかを発信したいという気持ちもありますね」
また、漫画を描くときはシリアスな回ばかりで息苦しくならないよう、時折、軽いネタも挟むことを意識しているのだとか。
「本作はタイトルを逆説的に考えると、『作者が新型コロナウイルスに感染しなければ死なない猫』になるのが重要なポイント。私自身、手洗いやうがい、アルコール消毒を徹底し、週1~2回スーパーへ行く以外はずっと家にいて、猫のごはんも数か月分ストックするように心がけていますが、コロナをみんなで抑えることができれば猫は死なないという点を強調したいんです。」
本作には、コロナに対するnecovid19さんの深い想いが詰め込まれています。COVID-19に関し、下記の想いを伝えるため毎日4コマを描いています
— 【公式】作者が新型コロナウイルスに感染したら死ぬ猫 (@necovid19) 2020年4月5日
①感染が落ち着くまで外出を控えて欲しい
②必要な人に手助けを行って欲しい
③犬猫感染の存在も知って欲しい
私が感染すれば飼い猫も危ないので、主人公の猫が死ぬ設定になっています
↓にて見やすく掲載https://t.co/0WTMNXCz29 pic.twitter.com/KzWfp25I0t
作者が新型コロナウイルスに感染しなければ「死なない猫」に
ときにはクスッと笑えるネタも
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