お金がなくても英語は独学できる。ヒット本『英語日記BOY』がすごい
ここ最近、家にいる時間が増えていたことで、新しい趣味や勉強などを始める人もいるようです。なかでも英語学習が人気だそうですが、英語は勉強してみるとなかなか大変で、私自身も苦労した1人です。
そこで今回は、独学で英語を身に着け、海外で夢をかなえたデザイナー、新井リオさんの著書『英語日記BOY 海外で夢を叶える英語勉強法』(左右社)を参考に、本当に効果な英語勉強法を考えてみたいと思います。
19歳から、独学で英語とデザインを勉強していたという著者の新井さん。ずっと「英語が話せるようになりたい」とは思っていたものの、海外留学に行くのは経済的に厳しかったそうです。そこで、「お金がないならアイデアだ」をスローガンに、日本でもすぐにできる新しい英語学習法を自ら考え実践します。
独学で英語力をつけた新井さんは、2016年にはカナダで「デザイナー」になり、2017年には英語学習について書いたブログが「英語 独学」Google検索第1位を獲得、累計300万PVを記録しました。そのブログをもとに今年1月に出版された書籍『英語日記BOY〜』は、一時、Amazonで総合1位をマーク。
では、その勉強法とは、どのようなものだったのでしょうか? 以下は、同書で提唱されているノウハウのごく一部です。
新井さんは英語学習を始めたとき、まず最初にしたことがあるといいます。それは、「『英語を話せる』の定義を自分で決める」こと。
たとえば「英語がペラペラになりたい」とはよく言うけれど、ペラペラってどういうことなのか? どんな条件を満たせば、「英語が話せる」と言えるのか。それを明確にすることで、英語学習の本当に大事な要素が見えてきたといいます。
ひとえに「英語を話す」といっても、話す内容やテーマは様々。自分にとって、「英語を話せる(使える)とはどういうことなのか」をはっきりさせることで、それに適した学習法も見つやすくなりそうです。
では新井さんにとって、「英語を話せる」の定義とは何なのか? それは「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくること」。
この定義が明確になったきっかけがあったそうです。憧れのバンドグループが来日し、話すチャンスもありながら、伝えたいことが伝えられずに悔しい思いをしたこと。そして、20歳のときに訪れたアメリカで、親切にしてくれた現地の青年にしっかり感謝の言葉を伝えられなかったという後悔。こうした経験から、気がついたそうです。
「『いつか自分で言うであろう英語フレーズ』を先回りして知っていなければならないんだ」
「今日起きた出来事」と「今日抱いた感情」を英語で言えるようにしておけば、いつかまたそのフレーズを使うかもしれない……それってつまり「日記」じゃないか? そんな思いから「日記で」英語を勉強することを決意したそうです。
新井さんによると、英語日記はまず「『自然な日本語』で日記を書く」ことがポイントなのだそう。いきなり英語で書くのではなく、まずは日本語で自分が言いたいこと、感じたことを書き出し、それを英語でどう表現するかを考える。
このように、オリジナルの英語フレーズの引き出しを増やしていけば、いつか「自分の言いたいことが瞬時に口から出る」ようになりそうですね。