子どもが欲しい一心で結婚。産まれたら「夫はもういらない」と妻が言い放つわけ
「結婚はゴールではない」という言葉があるように、結婚生活に対して理想と現実に悩む女性は多いでしょう。今回、話を聞いた都内在住の堀田百合香さん(仮名・37歳)もそんな女性の一人です。
百合香さんは、2年前に今の旦那さんと婚活サイトで知り合って結婚。それからすぐに妊娠をして、現在0歳のお子さんがいます。
「もともと、子どもはすごくほしかったんです。どちらかといえば結婚よりも子どもがほしい気持ちのほうが大きくて。年齢も考えてすぐにでも子どもを作りたいという条件で結婚相手を探していたところ、マッチングしたのが夫でした」
夫は百合香さんの4歳年上で、41歳。それまでの結婚歴はありませんでした。
「長男ということもあり『早く孫を見せてほしい』と親に言われて婚活サイトに登録したと言っていました。何度かデートを重ねて、お互いにすぐにでも子どもがほしいという条件がピッタリ合ったので結婚話はすぐに進んでいき、出会って3か月の超スピード婚でした。でも、いざ入籍して子作りを始めようとしたときに夫に問題が発覚したんです……」
スピード婚をしたものの、もともとは奥手だったという百合香さん。夫もあまり積極的なタイプではなかったそうで、入籍前も数えられるほどしかセックスをしていなかったそうです。そして……。
「両親や私からのプレッシャーが強すぎたのか、ついにEDになってしまったんです。夫が40歳にもなって独身だったのが分かりましたよ……。もともと、神経質な性格でプレッシャーに弱いらしく、今までの彼女からも結婚や子どもの話を出される度にダメになっていたそう。おそらく心因性のものなんだと思います」
さらに夫は百合子さんに胸の内をこう明かします。
「そのことをベッドで彼女から責められるとさらに酷くなっていたそうで。じゃあ、なんで私と結婚したの? という感じですよね。聞いたら『年齢もあって焦っていた。百合香はセックスに対してそこまでガツガツしていなかったし普通にできたから、大丈夫だと思った』と言うんです。それを聞いたら、何も言えなくなっちゃいましたね……」
それでも子どもがほしいという思いは、どうしても譲れなかったという百合香さん。そこで、頑張ってもできない旦那さんの気持ちを尊重して人工授精に踏み切ったといいます。
「幸い私にも夫の精子自体にも問題はなく、すぐに妊娠することができたんです。そして今年の2月に出産したのですが、妊娠中に夫との性格の不一致に不満が募ってしまったんですよね……。妊娠前のED騒動のときから薄々気づいていたのですが、自分が不都合な話になると部屋に閉じこもってしまい、話をすることから避けてしまうようなんです。
不妊治療にしても『百合香がしたいならいいよ』と最低限の検査は行ってくれたけれど、妊娠中の家事のサポートなどは何もしてくれませんでした。子どもが産まれてからも育児に協力的じゃないし、親に言われたから仕方なく作ったのかなと思ってしまいます。本当は子どもがほしかったのではなかったのかも……と」
「子どもがほしい」と婚活サイトに登録
EDになってしまった夫。人工授精を決意

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