パリジェンヌがお買い物に使うマルシェバッグ。家の中でも便利です
『わたし史上最高のおしゃれになる!』 『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
たぶん日本の検品基準だったらはねられてしまいそうな、割と適当な作りのマルシェバッグでしたが、これが何かと使い勝手がいいのです。近所へ買い物に行くときも、夏の日に海まで遊びに行くときもよく持って歩きました。
ただしこのパリから買ってきたマルシェバッグ、自然素材で簡単に作られているため、使っていくうちに、ところどころ穴が開いてきてしまいました。
特に編んだ角の部分は割とすぐに崩壊し始めました。角が崩壊したら捨てる? いえいえ、捨てません。
さすがに外に持って歩くには気が引けますので、こんどは家の中で雑誌やら書き散らしたメモ帳やらを持ってまとめておくのに使用。これがまた便利で、完全に持ち手が壊れるまで、ずっとこのマルシェバッグを使い続けました。
そうこうするうちに、日本でも各種マルシェバッグが売られるようになりました。色も華やかになり、ボンボンや縁飾りなどの装飾がついたものまで出てきました。
一つ壊れると、何かしら気に入ったマルシェバッグを買っては、まずは外出用として、次に家の中での雑誌入れとして使ってきましたが、やはり自然素材ですから、長もちはしません。もうちょっと長もちするといいのにな、と思っていたところで見つけたのがこのプラスチックのマルシェバッグです。
パリジェンヌはマルシェバッグでお買い物
パリジェンヌはパリのマルシェへお買い物に行くとき、マルシェバッグなるかごバッグを持参し、そのバッグがたいそうしゃれたものであると知ったのは、かれこれ20年以上前のことでしょうか。 パリの街角にあらわれる野菜やフルーツ、お菓子を売るマルシェだけではなく、そのおしゃれなマルシェバッグにも憧れたものでした。 マルシェバッグの存在を知って数年後、パリへ1週間ばかり一人旅へ行くことにした私は、事前にマルシェが開かれる通りと曜日をチェック。 パリに着いた次の日に、泊まっているホテルの近くの駅からメトロを乗り継いでマルシェへと向かいました。 野菜や果物、チーズやタルトを売る露店が並ぶマルシェでタルト・オ・ポムを買ったり、ショコラを飲んだりしながら、うろうろ歩いていると、通りの先にマルシェバッグをたくさん売っているお店を発見。 その露店には、私が雑誌で見たような、ラフィアか何かを編んで革のハンドルをつけただけのごくシンプルなマルシェバッグだけではなく、赤や黄色、青といったカラフルなもの、そして形も大中小といろいろなマルシェバッグが売られていました。モロッコ、またはレユニオン当たりのフランス領の南の島で作られたものなのでしょうか。やけにお安い値段です。 私はその中から、濃い紫色のスーツケースに入るぐらいの小さいサイズのマルシェバッグを1つ買い、日本へ持って帰りました。
角の部分が壊れた後も家の中で使い続けた

1
2