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「20代で隠居」した男性に直撃。“月収5万”でも快適生活の謎に迫る|辛酸なめ子

月5万円稼げば生活できる

 挑発的で目のやり場に困るデザインですが、それを機能面だけ着目して使うという煩悩滅却ぶりがさすがです。ぽっちゃり体型の人がはいたら紐が埋まりそうですが……。ストイックな隠居の扁理さんはかなり痩せています。 月5万円稼げば生活できる隠居してると消費するエネルギーがあまりないんです。食べる量も年々減っていっています。台湾では朝はバナナと豆乳スムージー、お昼は有機野菜とフルーツと有機豆腐のサラダ、夜はサンドイッチとかですね。ほぼローフードです。将来的には自然に光だけで生きられる『不食』になってもいいなって思います」  日本より少し物価が安い台湾での生活費は、月5万円くらいでおさまるとか。その分を稼げば、あとは働かないでゆったりできるそうで、隠居ライフは優雅です。

何をしてお金を稼いでるの?

年60万円くらい稼げばいいので、日本からの旅行雑誌の仕事を時々受けています何をしてお金を稼いでるの? その位に抑えると税金も安そうです。仕事に追われて高い税金や保険を払っている人からはずるいという声も聞こえてきそうですが……。「日本人は働きすぎの人が多いと思いますよ」と、扁理さん。収入が少ないことへの不安感もないそうです。  今度、日本の出版社から、台湾での隠居生活の本も出すとのことで、年60万円は軽く超えそうですが、今度の10万円の給付金の使い道はどうする予定なのでしょうか。 「うちはまだ申込書が届いてないんですけど、やっぱりあんまり欲しいものがないので、とりあえず貯金して必要最低限の衣食住どれかに使おうと思います」  Tバックのワードローブも増えそうですね。とくに不自由なく隠居ライフを送っている扁理さんですが、最近懸念していることがあるとか。
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隠居が定着しないでほしい…
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