やるきUP、ストレス解消etc…「おとなの1分音読」が良いこと尽くめ
リズムが楽しい詩の音読
「ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮かべて出掛けませう。
波はひたひた打つでせう、
風も少しはあるでせう。……」
普段の生活では、なかなか馴染みのない詩。学生時代にはその世界観に酔いしれたものの、ここ何年もご無沙汰だった、という方が大半かもしれません。歌うように読めて、自然と情景も浮かんでくる「湖上」は、何度でも音読したいと思いました。読んでいるうちに、不思議と歩きたくなるのも、この詩の特長です。
音読をきっかけに、小説や詩集を買い求めてもよし。スマートフォンで録音し、自分の声や話し方を研究してみるのもよし。自分の声を自分で聴く機会って、あまりないですよね。意外に早口だったり、低音だったり。声やしゃべり方をとおして、自分のキャラクターを見直してみるのもいいかもしれません。
様々な使い方がある本書。おうち時間が充実すること、間違いなしです。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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