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やるきUP、ストレス解消etc…「おとなの1分音読」が良いこと尽くめ

リズムが楽しい詩の音読

 お次はリズム感命、詩の音読にチャレンジ。中原中也の『湖上』です。 中原中也『湖上』「ポッカリ月が出ましたら、  舟を浮かべて出掛けませう。  波はひたひた打つでせう、  風も少しはあるでせう。……」  普段の生活では、なかなか馴染みのない詩。学生時代にはその世界観に酔いしれたものの、ここ何年もご無沙汰だった、という方が大半かもしれません。歌うように読めて、自然と情景も浮かんでくる「湖上」は、何度でも音読したいと思いました。読んでいるうちに、不思議と歩きたくなるのも、この詩の特長です。  音読をきっかけに、小説や詩集を買い求めてもよし。スマートフォンで録音し、自分の声や話し方を研究してみるのもよし。自分の声を自分で聴く機会って、あまりないですよね。意外に早口だったり、低音だったり。声やしゃべり方をとおして、自分のキャラクターを見直してみるのもいいかもしれません。  様々な使い方がある本書。おうち時間が充実すること、間違いなしです。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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