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ポテトサラダをつまみにする幸せ/漫画「よりみち のんべろさん」

ポテトサラダは奥が深いのだ

 3話もお読みいただきありがとうございます。飲み歩き大好きな原作担当ひろみんです。  今回は、主人公がひょんなことからディープな飲み屋街に足を踏み入れ、ドキドキ緊張しながらアットホームな立ち飲み屋へ入店。  緑茶ハイとポテサラを注文し、常連さんに教えてもらいながらそこでの時間を楽しむというお話。一部の実体験を元にしています。 のんべろさん3話 あとがきコラムでは3話に登場した、 ①ディープな飲み屋街と立ち飲み屋 ②飲み屋さんのポテサラ この2つに着目して、お話しようと思います。

ディープな飲み屋街「新橋駅前ビル」と立ち飲み屋

 まず、ディープな飲み屋街は、新橋でおなじみの「新橋駅前ビル」をモデルにしています。 のんべろさん3話 新橋駅前ビルとは、新橋駅に直結した1号館と2号館からなる商業ビルであり、ディープな飲み屋街が広がっています。 のんべろさん3話 1号館の地下~2階には立ち飲みや居酒屋など多くの一杯飲み屋がひしめき合い、飲兵衛にとってまるでパラダイスのような存在。2号館はより一層ディープな雰囲気が漂います。 のんべろさん3話 私自身、会社勤め時代は新橋に勤務しており、当時の仕事帰りによく寄り道していたのがこの新橋駅前ビルです。  昔ながらの立ち飲みや居酒屋からオシャレで気軽なバルまで、一杯飲み屋が多いのではしごをするのも楽しいですし、駅直結なので雨にも濡れずアクセスもしやすいのですよね。 のんべろさん3話 飲み歩きに慣れていない頃は、ディープな雰囲気やサラリーマンの多さに、入店を躊躇うお店もありました。  でも、勇気を持って入店してみたら、想像以上に気軽で愉しい世界広がっていて……瞬く間にそんな世界にのめり込み現在に至る(笑)。 のんべろさん3話 漫画に登場したキャッシュオンの立ち飲み屋も、このビルに実在するお店を一部ベースにしています(人物やメニューなどは架空です)。  アットホームな雰囲気で最初は入り辛さがあるけれど、一度足を踏み入れたら、その気軽さと愉しさと心地よさに、ふとした瞬間に思い出してまた足を運びたくなる。そんなお店をイメージしています。

キャッシュオンとは?

のんべろさん3話(お金入れに予算の金額を入れる)  キャッシュオン(キャッシュオンデリバリー)とは、お酒やおつまみを代金引換で都度支払うことを指します。  立ち飲み屋などでよく見られるシステムであり、新橋駅前ビル内にもキャッシュオンのお店が数軒あります。  明朗会計ですし、予算を決めて飲むことができて安心。私はキャッシュオンのお店に行くことも多いので、いつも千円札と小銭で財布がパンパンです。

飲み屋さんの「ポテサラ」

 続いてはポテサラについて。3話のおつまみは、飲み屋さんでごく当たり前のように目にする「ポテトサラダ」をテーマにしています。  まず最初に注文するつまみは「ポテサラ」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 のんべろさん3話(新橋の立ち飲みで食べたポテサラ)  ポテサラが美味いお店は何を食べても美味い。  過去にそんな言葉を耳にして、ポテサラが美味しいと評判の飲み屋さんを巡ったことがあります。本当に何を食べても美味しいのですよね。  そしてポテサラはお店によって多種多様。じゃがいもや具の種類、味付けのアレンジ、ほくほくorなめらか系etc……奥深さを知りました。 のんべろさん3話(八広の大衆酒場で食べたポテサラ)  今回登場したポテサラは、玉子がたっぷりのハム&キュウリのポテサラにサクサクとしたフライドオニオンを乗せたもの。さらに味の可変でソースをかけたり、トーストしたパンに乗せたりしています。  このポテサラは、過去に飲み屋さんで食べて美味しく印象的だったポテサラ&食べ方を集約した、私の妄想の世界であります。 のんべろさん3話(明石の立ち飲みで食べたポテサラ) ①ベースは玉子たっぷりの滑らかでまろやかなポテサラ。具にはハムと歯ごたえのある塩もみキュウリを追加。 のんべろさん3話(関内の立ち飲みで食べたポテサラ) ②ポテサラの上にはカリッカリのフライドオニオンをたっぷりとトッピング。 のんべろさん3話(田端のもつ焼き屋で食べたポテサラ) ③味の可変でソースをかけたり、香ばしく焼いたパンに乗せたり。  そんな自分好みのポテサラがある立ち飲み屋があったら、間違いなく通いたい。いや、通わせてください!  そんな具合で3話のあとがきコラムを〆たいと思います。ではまた4話でお会いしましょう。 <文/ひろみん>
ひろみん&なかはら・ももた
原作:ひろみん、漫画:なかはら・ももた
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