彼とライバル関係になってしまう…「受け取る」ことが出来ていないかも
「受け取る」ことは、本来何かしてもらったから「ありがとう」と受け取るだけではありません。例えば天気がいいとか平和であるとか、今あるものにも幸せや感謝を感じることも、受け取ることです。受け取る力が高い人は、「あるもの」も「してもらったこと」も感じることができます。愛されたいというニーズは受け取り力が上がると、正しい状態に整っていくそうです。
「カウンセリングでは『アファメーション』という方法で、肯定的な言葉を自分の意識に投げかけるワークをします。たとえば、『ワガママな私でも愛される』というように、自分では否定的に捉えていることを受け入れる言葉を声に出してみることで、ありのままの自分を受け入れていくトレーニングになります。不思議なもので、自分の中のネガティブなジャッジを手放すと、連動するように自分ではワガママと感じる部分まで愛してくれる人が現れたりするので面白いですよ」(秀海さん)
行動の変化が人間関係に反映されるのは、目に見えない話なので想像しにくい人もいるかもしれません。でも人に委ねて、今あるものや、してもらったことを無条件に受け取るというのは、自分で何かをコントロールするよりずっと勇気がいります。そう考えると、女性性の本質は勇気のエネルギーを使うことなのかなと、思ったりもするのでした。
【取材協力】
Life Design Labo/安東秀海・安東美紀子
業界最大手のカウンセリング事務所にてカウンセラー&講師として活動後、2015年に独立。結婚生活に悩む夫婦のためのカウンセリング&コーチングを行う。機能不全を生んでいる夫婦間のコミュニケーションパターン、価値観の違い、感情的なもつれを特定し、関係性修復に導くアプローチを得意とする。東京渋谷のカウンセリングルームには危機に直面した多くの夫婦が訪れている。
<取材・文・イラスト/おおしまりえ>おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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