
次々に出てくる新しいコスメや美容法。特にアラフォー以上の“大人の美活”は日々進化しています。
大人なら、ちゃんと理屈をわかって選びたい!というわけで、ヒットコスメや話題の美容法をシリーズで取材していきます。
今回は、美容家IKKOさんが「この世で最強の化粧品を全部正直に発表!」というTV番組企画で化粧水部門のNo.1に選んだ(「1番だけが知っている」TBS系 2月17日放送回にて)一品とそのシリーズに迫ります。

IKKOさんが化粧水部門のNo.1に選んだのは、なんと「ヤクルト ビューティエンス」の「ラクトデュウ S.E.ローション」(税別4000円)という商品。
えっ、乳酸菌飲料の「ヤクルト」が化粧品を作ってたの? みなさん知ってました?
「ヤクルト」は、生きた乳酸菌 シロタ株が腸に届くことで、おなかの調子を整えてくれます。そして、ヤクルトの化粧品は乳酸菌から生まれた成分を配合することで、お肌の調子も健やかに導くというのですが――。
乳酸菌飲料の「ヤクルト」が発売されたのは今から85年前の、1935年。創始者である医学博士の代田 稔が乳酸菌の強化培養に成功し、「ヤクルト」が誕生しました。その後、おなかにも良い乳酸菌はお肌にもよいのではないかという着想から、乳酸菌がつくりだす成分の働きをお肌に応用する研究が始まったと言います。
では、ヤクルトが作る化粧品にはどんな特徴があるのか…? 株式会社ヤクルト本社の化粧品部企画課の河野雅子さんに話を聞きました。
「飲むヤクルトもヤクルトの化粧品も、創始者の代田博士の研究開発から始まりました。本格的に化粧品の販売を始めたのは1971年。その代田博士が開発した“S.E.(シロタエッセンス)※”という乳酸菌由来のオリジナル保湿成分が、ヤクルトの化粧品の最大の特長です」
※乳酸菌はっ酵エキス(ミルク)〈成分名:ホエイ(2)〉のこと
かつて、ヤクルトがまだビンに入って売られていた頃、ビンを回収して洗っていた人の手は、長時間の水仕事にもかかわらずしっとりなめらかだったというエピソードが残っているとか。ヤクルトの乳酸菌が作り出すうるおい成分が、お肌を守ってくれていたためと考えられているそうです。
このように、お肌にうるおいを与えてくれる“S.E.(シロタエッセンス)”のチカラを感じてほしいという思いから開発されたのが、ラクトデュウという保湿化粧品シリーズです。

「ラクトデュウ」シリーズ
ラクトデュウという名前は、乳酸菌という意味の、LACTIC ACID BACTERIUM(ラクティック アシッド バクテリウム)と、しずくという意味のDEW(デュウ)を組み合わせた造語で、乳酸菌のチカラを詰め込んだ化粧品という意味だそう。
「ラクトデュウシリーズの化粧水、『ラクトデュウ S.E.ローション』はヤクルトの化粧品を使ったことがない方に、乳酸菌由来のチカラを体感してほしいという思いから商品開発を行いました。
開発時には、より多くの方に使っていただけるように、さっぱりとした使用感でありながら高い保湿力を実現しようと何度も試行錯誤を重ねています。
ベタベタしないのに、しっかり潤っている…これを同時に実現するのは難しいのですが、商品化することができました。“S.E.(シロタエッセンス)”は保湿効果が高いので、乾燥が気になる方にはより効果を感じてもらえると思います」
そもそも、なぜ乳酸菌由来の保湿成分はお肌にいいのでしょうか?
「乳酸菌には、得意とする働きが2つあるんです。1つは、その名の通り乳酸を作るはたらき。2つめは、タンパク質を分解してアミノ酸を作るというはたらき。
本来お肌には、天然保湿因子という成分があって、何もしなくてもお肌を潤してくれるんです。普段スキンケアをしていない男性などがお肌の状態を保てているのも、天然保湿因子のおかげです。
実は、この天然保湿因子が、 主に乳酸とアミノ酸で構成されていて、“S.E.(シロタエッセンス)”の成分構成と凄く似ているんです」

ラクトデュウ S.E. ローション 4000円(税別)
ユーザーからも「乳酸菌由来の成分だから信頼できる」という声が届いているそうです。
「ヤクルトを飲むとおなかの中が元気になって、乳酸菌生まれの化粧品をつけるとお肌が元気になった、という感想をたくさん頂いています」
内側と外側でありながら一本の管でつながる、おなかとお肌。両者に「乳酸菌」のチカラを与えることで、内も外も美しくなれるのがヤクルトの「内外美容」。7月1日には、新商品の「ラクトデュウ S.E.クレンジング(オイル)」と 「ラクトデュウ S.E.ウォッシング」が発売されます。

「ラクトデュウ S.E. クレンジング(オイル)」と 「ラクトデュウ S.E. ウォッシング」ともに2800円(税別)
「2品とも、オリジナル保湿成分の“S.E.(シロタエッセンス)”をたっぷり配合しています。
すっきり洗えて洗浄力はあるのに、お肌の潤い感は残して、しっとりしているのも大きな特長です。年齢が上がるほどお肌が乾燥しがちな方が増えるので、若い方はもちろんですが、年齢が上がった方には“顔を洗ってもつっぱらない”ということをより感じていただけると思います」
実際に、「ラクトデュウ S.E.クレンジング(オイル)」でメイクを落とし、「ラクトデュウ S.E.ウォッシング」を使って洗顔してみたところ、確かに洗顔後もお肌がもちもちしている感じで、驚きました。乳酸菌のチカラ、恐るべし…。ダブル洗顔することで皮脂やメイクなど油性の汚れと、汗やホコリなどの水性の汚れをしっかり洗い流すことができました。
乳酸菌のプロフェッショナルが研究を活かして作った化粧品
ヤクルトの化粧品は、主にヤクルトレディさんや、化粧品を専門に訪問販売するヤクルトビューティさんから購入できます。また、オンラインでの通販も可能。
85年前から、ずっと乳酸菌の研究をしてきているヤクルトは、いわば乳酸菌のプロフェッショナルです。
山ほどあるメーカーがあらゆる成分を売りにしている化粧水。その中からIKKOさんが1位に選んだのは、乳酸菌のパワーだったわけですね。
<取材・文/満知缶子>
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満知缶子
ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。