
神戸どうぶつ王国のバードショーはレベルが高い! 以前、関西にいた時によく撮影に行きました
動物園は楽しいところですが、動物を檻に入れるという行為に批判的な意見もあると思います。ただこれは私の個人的な意見ですが、密輸などで連れてこられたのではなく、なるべく自然に近い環境で大事に飼われているなら、子どもの教育にいいと思います。私も幼い頃から動物園が好きで、よく撮影に行っていました。
とくに動物園のバードショーにはかなりお世話になりました。バードショーではハヤブサさんやフクロウさんなどの習性を紹介していましたが、撮影するので精一杯で、話の三分の一ぐらいしか聞けていませんでした。でもこの経験が、今の野鳥撮影につながっていると思います。

小学生の頃の私。カピバラさんと仲良し(^^)
動物園には、絶滅危惧動物の繁殖も頑張ってもらいたいです。「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」という4つの役割が動物園にはあるとされています。
その中でも「種の保存」、つまり、絶滅の危機にある野生生物を保全するための拠点としての役割を担うことについては、長年、動物園による独自の努力が続けられてきています。
例えば日本では、トキやコウノトリを一度自然界から姿を消してしまった野生生物を飼育下で繁殖させ、一定の数に安定させて野生に戻す試みが行われています。それが功を奏し、近年では野生でも数を増やし、トキの生息数は約400羽まで増えました。
コロナ危機の影響で動物園は試練の時ですけれども、ぜひ頑張ってほしいですし、応援したいですよね。クラウドファンディングなどで募金ができるので、みんなで助け合いましょう。
【藍沙プロフィール】
2006年生まれ、東京都出身。小学校5年生から野鳥を撮り始める。2018年9月、グループ展「シマエナガちゃんと仲間たち」(富士フォトギャラリー銀座)に参加。2020年3月に第12回野生動物写真コンテスト(後援:環境省、朝日新聞etc.協賛:富士フィルムイメージングシステムズ)で入賞。愛機は富士フィルムのミラーレス一眼カメラ、X-T3。
Facebook:@aiiishaphoto、
Instagram:@photosaisha
<文・写真/藍沙>
藍沙
2006年、東京都生まれ。現在16歳、高校2年生の写真家。動物写真家の小原玲さんに指導を受け、小学5年生から野鳥を撮り始める。中学3年生の時、富士フイルムの若手応援企画「写真家たちの新しい物語」の対象に選ばれ、2020年、伝統ある富士フイルムフォトサロン東京で歴代最年少での個展を行う。同年、全日本写真連盟主催の「日本の自然」コンテストで「朝日新聞社賞」を受賞。NHKBSプレミアム『ワイルドライフ』(2022年4月4日ほか複数回放送)など、テレビ番組にも出演。現在、
『毎日小学生新聞』(毎日新聞社)にて、地球環境と生きものたちをテーマに写真とエッセイを連載中。愛機は富士フイルムのミラーレス一眼カメラX-T4。愛用レンズは XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR。