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「あきらめる」のは負けじゃない。生きづらい人へのシスターの教え

3 正しい選択をする秘訣

「今ここでは、これが最善の策」と思う方を選び続けるには、練習が必要です。普段から生活の中で「最善の方法」を選ぶように意識して努力しましょう。実践を積み重ねると、勘が磨かれて、間違った選択をしなくなります。 3 正しい選択をする秘訣

4 あたり前のことに感謝する習慣をつける

 朝起きたら、布団から出る前に、「自分にとってありがたいこと」を10個思い浮かべる。夜寝る前に、布団の中で、「今日起こったいいこと」を10個思い浮かべる。  あたりまえのことに感謝する習慣をつけておくと、さまざまな場面で聖なるあきらめが作用します。自分が、いかに多くの恵みを受け取っているかに気づいて、人からの見返りへの執着を手放しやすくなります。感謝上手は、あきらめ上手なのです。 ======  人生の目的や、自分の幸せを探り出して、その理由についてより深く考え続けましょう。「これが叶ったら、どんないいことがあるだろう?」という問いを繰り返すことで、最後にたどり着く答えは、「自分も幸せになり、周りの人も幸せになる。」これが、聖なるあきらめによるゴールなのです。  心の奥底にある欲望をしっかりと明らめ、目先の小さな欲は賢く諦めて、「最善の道」(ベストの行動)を選んでいきましょう。 【鈴木秀子(すずき・ひでこ)】 東京大学人文科学研究科博士課程修了。文学博士。フランス、イタリアに留学。スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授(日本近代文学)を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・聖心会会員。 <文/鈴木秀子>
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