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自己肯定感って一体なに?「高い/低い」だけではわからないこと

実は誰しも自己肯定感がある!?

 自己肯定感は本来選択するかしないかというもの。それってつまり、誰にでも等しく「ある」という前提の話ですが、中島さんから衝撃的なお話が……。 赤ちゃん「信じられないかもしれませんが、元々人間は、等しく自己肯定感の塊でした。皆さん的に言えば『自己肯定感が高い』状態であったんです」  ええ!? こんな私でも?と、思わず大声で聞き返してしまったのですが、中島さんいわく、生まれたばかりの頃は等しく自己肯定感の塊だったのだそうです。 「赤ちゃんって、何でも自分が思った通りに表現するし、行動しますよね。転んでも『失敗したら恥ずかしいから、もうハイハイするのはやめよう』とか『今泣いたらお母さんが怒るかな』とか思わないですよね(笑)。それって、自己肯定感があるからできることなんです」  まっさらな状態の私たちは、等しく自己肯定感がある状態でした。だから何でも気持ちのままに行動をしていたのですが、世界に揉まれていく中で、今のあなたの状態に変化していったということです。

自己肯定感はほとんど親で決まる

「人間は見たり体験したりして学んでいくことが、生物の中で1番上手だといわれています。例えば、犬や猫はどこの国で生まれても鳴き声は同じです。でも人間はその国の言葉を覚えますよね。生まれた時、私たちは自己肯定感の塊だったものの、成長過程で残念ながら失ってしまう方も多いです。それは学習環境がそうさせるのです。では学習環境とは何かというと、それはやっぱり親なんです」  中島さんいわく、自己肯定感のほとんどは親(親が作り上げる環境)で決まるといいます。 「親との関係は、嫌で縁を切るとなっても難しいですし、縁を切ったとしても血の繋がりは断ち切ることができません。それなのに、親と子供の関係は、運の要素がとても大きいという理不尽さがあるんです。でも人間は見たり体験したりして覚えるのが上手ということは、失った自己肯定感も正しい学習方法を取れば、100%トレーニングが可能であることが言えます」  自己肯定感は持って生まれた才能の部分が大きいと思い込んでいましたが、自分で100%変えられると言われると、とらえ方も少しだけ変わっていきそうです。 書影【中島輝】 メンタルコーチ/「トリエ」代表/ 「肯定心理学協会」代表 心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。 Jリーガー、上場企業の経営者などのメンターとして、予約待ちになるほど人気。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した 生き方を推奨する」のがミッション。HP【旅をする木】 <取材・文・イラスト/おおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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