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メル・ギブソンが「25年前の差別発言」めぐって女優とバトル、炎上状態に

 数々のヒット作に恵まれ、各映画賞で多数受賞するなど、輝かしい経歴を持つメル・ギブソン(64)。自身の問題行動や暴言によりいったんは米映画業界を干されたが、数年前には完全復活を果たした。ところが、有名女優のウィノナ・ライダー(48)が最近のインタビューで、過去にメルから差別的な言葉を吐かれたと暴露したことから、再び批判にさらされている。

大物俳優がパーティで差別用語を連発か

 先日、イギリスの新聞『The Sunday Times』のインタビューに答えたウィノナは、約25年前にメルから差別的な言葉を投げかけられたことを明かした。1990年代にあるパーティーに参加した際、メルはウィノナの前で「OvenDodger(オーブンから逃れた人)」と発言したという。  この「OvenDodger(オーブンから逃れた人)」とは、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)で焼却を免れたユダヤ人生存者をさす言葉で、強い差別用語として知られている。  実はウィノナは、2010年にも男性誌『GQ』のインタビューでメルの差別発言について言及し、その事実を誰からも信じてもらえなかったと当時語っていた。そして今回、『The Sunday Times』で再びこの件に言及したウィノナはさらなる詳細を語り、メルが反ユダヤ発言だけでなく、同性愛の友人に差別的な言葉を浴びせたことも明らかにした。 「大勢の人がいるパーティーで、自分はゲイの友人と一緒にいた。メル・ギブソンは葉巻を吸っていてね。皆で話していた時、彼が私の友人にこう言ったの。『ゲイは誰だ? 待て、俺はエイズにかかってしまうのか?』って。その後ユダヤ人の話題になり、彼から『君はoven dodgerじゃないよな?』って言われたわ」  当時、この発言に動揺したとウィノナは振り返る。 「信仰心が強いわけじゃないけど、私は(自分をユダヤ人として)認識している。家族のなかには収容所で亡くなった人もいるから、私にとっては口に出しづらいことなの」

本人は差別発言を否定。しかしこれまでにも……

メル・ギブソン

メル・ギブソン

 このウィノナの発言に対し、メルは代理人を通じて反論、虚偽だと主張している。 「これは100%真実でありません。ウィノナは10年以上前にもこのことで嘘をついていましたが、今回もです。さらにはメルが謝ろうとしてきたという嘘まで加えています。何年も前にメルはウィノナに連絡を取り、その嘘について話そうとしましたが、拒否されたのです」  ただこれまでにも、数々の問題発言をしてきたことで知られるメル。2006年に飲酒運転で逮捕された際には、警察官に対し「くそユダヤ人め」などと差別的な言葉を投げかけたとされている。逮捕後には、様々なメディアで「間違っていた」「酒が入ると、物を見るときのバランスが悪くなって、間違いを犯してしまう」として公式に謝罪したが、米映画界からは完全に干されることになった。  また逮捕をきっかけに長年連れ添った妻と離婚したメルは、すぐにロシア人女性と交際をスタートさせ子供を授かるも、DVが原因でまたもや警察沙汰に。しかもこの女性に対し「あばずれ女」などと汚い言葉で罵る様子を録音したテープが流出し、DV事件は泥沼の裁判劇に発展した。メルはこれ以外にも、反ユダヤ人発言や女性蔑視の発言を繰り返していたと関係者から暴露されている。  

「自らの行動に責任を」高まる反発の声

 一方、メルが自らの発言を否定するコメントを出したことを受け、ウィノナも次のような声明を発表した。 「私は償いと許しを信じています。ギブソン氏が、自身の悪と向きあえる健全な方法を見出だすことを願っています。1996年頃、私と友人は嫌悪発言を受けました。それは私のなかで辛く鮮明な記憶となっています。自分の行動に責任を取ることでのみ、互いの関係を修復し、尊敬しあう心を持つことが出来るのです。彼の生涯の旅がうまくいくことを祈っています」  いったんはハリウッドから完全に干されるも、2016年には映画「ハクソー・リッジ」の監督として復活を果たし、返り咲いたメル。しかし、メルの発言をめぐり、SNSでは「今度こそ映画業界から完全に追放されるべき」と抗議の声が殺到しているようだ。メルとウィノナ、どちらが言っていることが事実なのだろうか…? <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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