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娘を“第2の勝間和代にする”とエリート夫。謎の教育パパ化に妻は「別れたい…」

“第2の勝間和代”? 意味わからん

「在宅時間が増えた夫は、娘に株式投資を教えこみ、しかも『社会に出て勉強しろ』と娘にアルバイトを強いるようになりました。実体験を積むことが大事だから、と娘を説き伏せて」  夫は学校と塾の間にある喫茶店のアルバイトを決めてきて、嬉々として娘を送り出すそう。
『勝間式超コントロール思考』

『勝間式超コントロール思考』(2019、アチーブメント出版)

「友達と遊ぶ時間がない娘がかわいそうだと夫に訴えると、『教育方針だ』と開き直ります。その理由を夫に尋ねると、娘を“第2の勝間和代”みたいにしたいというんです。絶句しました」  真由子さんは、夫に「それはあなたの妄想。自分の思い通りに娘の人生を決めないで」と抵抗しましたが、夫は「自分の夢を壊すな」と激高するばかり。  10年ほど前に引っ張りだこだった勝間和代さんは、中学時代からプログラミングを、高校時代から公認会計士の勉強をしていたそう。1秒もムダにせずに、効率を10倍にアップして年収を20倍にする――というライフハックが2007年頃に人気を博しました。夫はそういう娘にしたいのでしょうか。

専業主婦の妻に、「君の育て方が悪い」

 そうこうしているうちに、新型コロナパニックが勃発。学校が休校になり、またバイト先の喫茶店が営業短縮となったため、娘は自宅にいる時間が増えました。 「夫は家で娘にネット投資を教えようとしますが、娘はあまり興味がわかなかったと見えて、勉強の合間に趣味のイラストや手作りジュエリーに夢中になっています。すると夫は、自分の指示に従わない娘にイライラして、その怒りを私にぶつけてくるんです」  夫から「君の育て方が悪い」と何度もなじられた真由子さんは、ますます夫への嫌悪感を募らせています。「もし娘が東京の大学に進学することになったら、私も一緒に行く」と、内心で夫との別居を決めているそうです。  かつて「娘は嫁に行くんだから勉強しなくていい」という時代がありましたが、「勝間和代になれ」とは隔世の感。でも、どちらも親の押し付けであることに変わりありません。 (個人が特定されないよう一部脚色しています) <文/夏目かをる>
夏目かをる
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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