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200円のムダも許さない夫に「もう無理」…コロナ離婚2つのパターン

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

コロナ離婚、なぜ起きる?

コロナ離婚「乗り越えた!」という空気感は、まだまだ先になりそうな新型コロナウイルス。出口の見えない不安感は、経済的なダメージだけでなく、多くの人の心をも蝕んでいます。昨今問題になのが、「コロナうつ」や「コロナ離婚」といった、新型コロナウイルスのストレスによって引き起こされるうつや大きな人間関係の変化です。  もちろん生命の危機を感じて不安になる気持ちはわかります。しかし、ふと疑問に思うのです。たとえば東日本大震災のときは、日本全体に「絆」というキーワードが生まれました。これをきっかけに結婚したり、子どもを授かったりした人も多かったのが印象に残っています。  地震とウイルス、全く異なることですが、どちらも生命の危機を感じる出来事なのは変わりありません。しかし今回は、「離婚」「整理」「原点回帰」といった「手放しキーワード」が目立つのはなぜなのか。その理由を、数名のコロナ離婚&破局経験者の方や、予備軍の方に話を聞きながら考えてみました。

「元々妻とはタイプが違ったけれど…」コロナ離婚を考える男性

 光一さん(仮名・40代)は、コロナによって離婚を考えている一人です。2年前に結婚した妻(30代後半)とは、ハネムーン直後から喧嘩が絶えない関係で、それが自粛によって爆発している状況に頭を抱えています。 「元々僕と妻は、タイプが全然違う人でした。僕は個人で事業をやっていて、お酒も仕事も大好き。彼女はわりと保守的で決めたルールに厳しい性格で、お酒も飲みません。だから当然といえば当然なのですが、元から早く帰らない僕と帰ってきて欲しい彼女でぶつかることは多かったです」(光一さん)
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元々飲みに行くのが好きだった光一さん(写真はイメージです。以下同)

 そんな不穏な空気を抱えたまま自粛期間になり、光一さんは出かける機会こそなくなったものの、今度は一緒にいることで、より些細な理由から喧嘩になることが増えたといいます。 「喧嘩になると、彼女はとにかく『常識的に考えて~』とか『普通は~』といった理論で、頭ごなしに僕を否定しにかかります。僕としては、分かってくれよとか、そんな誰が言ったかもわからない意見じゃなくて、自分で考えてよって思えてイライラするんですね。コロナに関しても『とにかく家にいなきゃダメ』という彼女と、心身のバランスを考えて自己判断しながら自粛しようという僕で、度々ぶつかっていました」(光一さん)  衝突が増えたことにより、深い部分の意見がやっぱり合わないと強く感じ、離婚がさらに現実的になっているそうです。
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たった200円の無駄も許さない夫…もう無理だった
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