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「タダ働き」も珍しくない読モたち。撮影のたびに赤字なフトコロ事情とは?

3,000円に落胆って贅沢ですか?

 ごめんなさい、今だから言うけれどちょっとというかかなりガッカリしました。漫画の一コマならわかりやすくガックリとうな垂れている、そんな感じ。もしくは、ちびまる子ちゃんでよく見るあのシーン。目にシャシャシャッと縦線が入っている、アレです。 3,000円に落胆って贅沢ですか? (これって、一般的? 読モの謝礼ってこんなに安いの?)って、ウーンと首をかしげたのを覚えています。  それからしばらくして何の間違いか再び撮影に声をかけてもらうのですが(メチャクチャ写真写りが悪いことが発覚したからもう呼ばれないかと)、まず先に思い浮かんだのは謝礼のこと。もちろんお金だけが目的ではないですよ!  それに、3,000円だってもらえれば嬉しい。ただ、そのための諸々の準備とか移動時間、撮影を待つ時間を考えると3,000円はねぇ……厳しい。1ページのうちのほんのわずか小さく掲載される程度のいち読モが生意気を言うようですがこれが本音です、あしからず。  一丁前にお断りしようかとも考えたのですが、ほかの読モに謝礼のことを聞けるかもしれないよ?と耳元で囁かれたような気がして、たしかにそれは確認したくて、「はい、大丈夫です」と返事をしたのでした。

読モ仲間に聞いてみることに

 その日はスタジオでの撮影。ヘアメイクはつかないというので、読モたちはメイクルームでそれぞれ支度をします。 読モ仲間に聞いてみることに (今日はほかの読モに謝礼のことを聞くんだ!)  そう意気込んではいたけれど、いざスタジオに到着すると撮影への緊張と読モの世界特有の一生慣れることがなさそうなきらびやかさに腰が引けてなかなか話しを切り出せません。そうこうしている間に自分の撮影の順番がまわってきて、当然ガチガチになりながら終了。  (今から聞こう!)  足早にその場を離れメイクルームを覗きに行くと、その日の撮影は私が最後だったようで誰もいないではありませんか。  (先に聞けばよかった)  後の祭りです。残念な気持ちでスタジオをあとにすると、出口の横に2人の読モ。私の姿を見るなり急ぎ足で近付いてきたと思ったら……
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「もらえないこともある」ですと?!
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