Lifestyle

1匹のサビ猫と出会って保護猫カフェを開業。“猫助け”への思い

「殺処分ゼロ」を目指し、保護活動にいそしむ日々

 特に、ソファーの上でまったりと過ごすのはちぇりーちゃんにとって、至福のひと時。
ソファーでくつろぐ姿が岡田さんの癒し

ソファーでくつろぐ姿が岡田さんの癒し

 リラックスした姿を見せては、お店で保護・譲渡活動にいそしんだ岡田さんを癒しています。  サビ猫はその味わい深い毛柄から、保護後に里親が決まりにくいことも多いもの。しかし、そんな風潮は少しずつ変わってきているようで、「ねこぱんち」ではサビ猫の里親はすぐに決まるのだそう。 「当店で里親さんが見つからなかったサビ猫ちゃんはいません。私も、ちぇりーと過ごす中でサビ猫の賢さを実感し、魅力的だなと感じています」  そう語る岡田さんの目標は、「殺処分ゼロ」を達成すること。ちぇりーちゃん以外の猫たちにも惜しみない愛情を注ぎ、人間と猫の縁を紡ぎ続けています。

まずは身近な“猫助け”を

 現在、お店はコロナウイルスの影響により、まだ客数が少ない状態。そのため、TwitterやYouTubeでお店の情報を配信したり、クラウドファンディングを活用しながら、猫たちが安心して里親さんを待つことができる「居場所」を死守しようと奮闘中。 「殺処分ゼロという目標が達成できたら、その後はしっかりとした医療を受けさせてあげられる制度ができるよう、動いていきたいと思っています」  そんな岡田さんが考える、私たちにできる「身近な猫助け」は、まず不妊手術をしっかりと行うこと。 「野良猫を見かけたら、ご飯をあげる前に避妊・去勢手術をしてほしい。もし、保護できるのであれば、里親詐欺のような悲しい事件を防ぐためにも、まずは身内などに声をかけて家族になってくれる人を探していただけたら……と思います」  命を守りたいという願いでできた、保護猫カフェ「ねこぱんち」。
保護された子猫たち

保護された子猫たち

 多くの命を救うそのお店は愛猫を想う優しい気持ちがあったからこそ、誕生した「宝物」です。 <文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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