猫にとって、ずっと家にいる飼い主はストレスの元凶だった!?
一時期は減っていた新型コロナウイルスの感染者数は、再び増える一方。改めて外出自粛や在宅勤務の徹底が呼びかけられています。家で過ごす時間が基本となった生活の中で、犬や猫を飼っている方は「その存在が心の支えになった」という方も少なくないのではないでしょうか。
SNS上でも、
「今年いっぱいはリモートワークが基本になりそうなので、思う存分猫と遊べる!」
「全力で“もふもふ”します」
「普段あまり構ってあげられない分、ヘトヘトになるまで遊んであげよう」
と、ペットと向き合える時間が増えたことを喜ぶ飼い主さんたちの声をよく見かけます。
「コミュニケーションの時間が増えたことで、さぞウチの子も喜んでいることだろう……」と思いきや、なんと喜んでいたのは人間だけ。むしろ飼い主が家にいる時間が増えたことがかえって“ストレス”になって体調を崩してしまう子も増えているというのです。
ツイッターで猫や犬の豆知識や、飼い方のコツに注意点などかゆいところに手が届く呟きが人気の獣医にゃんとす先生(@nyantostos)いわく、
「とくに生活の変化に敏感なのは猫ちゃんです。猫ちゃんは群れずに自立した動物なので、ペースを乱されることがなによりもストレスになります。飼い主のことは“同居人”だと思っていることが多いかもしれません。
一方で、犬は元々群れを作る動物です。飼い主のことは群れのリーダーだとおもっているので、忠誠心をもって尽くそうとしてます」
「飼い主をどう思っているか」も、かなり違うのですね。
しかし、同居人とは、何ともクール!
「そうなんですよ。そういば最近SNSで、『おうち時間が増えて、思う存分猫吸い(ねこすい/モフモフとした猫の体に顔をうずめて、においを嗅ぎながらスーハ―と深呼吸をする行為)する』というツイートを見かけました。でもそれはリラックスしている猫ちゃんのペースを乱してしまうこともあるので、やるときは注意が必要です」
たとえ、こちらが「よっしゃあ! 遊ぼう!」と両手を広げてテンション高めで接しても、
「………あのさ、こっちは自分のペースで過ごしたいの。別に構ってくれないくてもいいからほっといてよ」くらいの感覚なのです。なんかちょっと寂しいですね。まあ、猫好きにとってはそんなところも魅力なのですが……。