Gourmet

“大人のかき氷”が流行中。お酒入りで、暑い夏の夜にキーンと冷える

希少なスピリッツをまとった贅沢な一杯

 次に紹介するのは銀座にある国産クラフトビールとワイン、天然氷のかき氷の店「麦酒屋るぷりん」。有名無名を問わず、日本で生まれた酒を厳選し、気の利いたつまみとともに提供する店だ。 「かき氷の氷は、日光の四代目徳次郎の天然氷を使っています。冬の間に2週間ほどかけてじっくりと凍結した氷は、硬くて解けにくいという特徴があります。そのため、うちでは15分から20分ほど室温において、少しやわらかくしてから削ります。そうすると、鳥の羽根のように軽い、ふわふわのかき氷ができるんです」と、店主の西塚晃久さんは説明する。
大人のかき氷

麦酒屋 るぷりんの「桃と国産シェーブルチーズのムース」
夏の季節限定かき氷。とろりと甘い桃のソースと、ほのかに塩けを感じるシェーブルチーズの相性が最高。アブサンの複雑味が加わると、まるで上等なオードブルを食べている感覚に。2600円

 特製のソースもまた絶品。レモンのかき氷では、水にグラニュー糖を溶かして沸騰させたシロップに、レモンの輪切りを入れて一晩寝かせてソースをつくる。桃のかき氷では、白桃を国産シードルで煮てコンポートにして、ソースは桃を丁寧に裏漉ししてつくる。もちろん、かき氷の中に潜んでいるムースなどもすべて自家製だ。

途中でアルコールをスプレー!?

 そして、その食べ方こそが、同店のかき氷の真骨頂だと言える。 「半分まではそのまま食べて、途中でレモンにはイチローズモルト(ウイスキー)を、桃には辰巳蒸留所のアブサン(薬草リキュール)をスプレーで吹きかけて召し上がることをおすすめしています」
大人のかき氷

「国産レモンと自家製紅茶ムース」にはイチローズモルトをプッシュ。2200円

 小さなスプレーに入った酒を、2、3プッシュほど吹きかけて食べると、味わいの複雑さと深さが増す。酒好きならば、思う存分吹きかけて食べたいところだが、ソースやムースとの味のバランスを考えると、かき氷に酒をふんわりとまとわせる程度がいいだろう。  15時から18時、22時以降はかき氷とドリンクのみでも利用でき、4月に同ビルの1階下にオープンした姉妹店でも注文可能だ。  仕事帰りやデートの〆に大人のかき氷。真夏の夜に、そんなクールな過ごし方はいかがだろう。
大人のかき氷

麦酒屋 るぷりん

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かき氷はイチゴもレモンも同じ味!?
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東京都港区六本木5-2-11パティオ六本木1F 営業時間:11~29時(日曜~24時) 無休/かき氷以外にもホットドッグやパンケーキなどカフェメニューも豊富

●麦酒屋るぷりん
東京都中央区銀座6-7-7 浦野ビル3F 営業時間:15時~22時30分LO(火曜17時~、土・日曜~21時LO) 定休日:月曜/自家製ソースは通販可。https://lupulinbeer.stores.jp

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間や定休日が変更になっている可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください。
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