冒頭で「生命の危機になぜ子孫繁栄と逆の行動を取るのか?」という疑問を投げかけました。もちろん生命の危機だからこそ、自分にとっての大切なものだけを残そうと選択する気持ちも理解出来るのですが……先生に質問すると、こんな仮説を教えてもらいました。

「我々は生きるうえで、2つの要素を本能的におこなっています。それが、『生命の維持』と『生命の保存』です」
・生命の維持:自分の命を寿命まで持たせること。食事や睡眠を適切に取り、自然災害から守ること
・生命の保存:生殖活動によって子孫を残すこと。動物としての本能
「コロナ離婚の場合、この『生命の維持』を優先した可能性が高いです。
自分の命や大切な人の命を守るために人間関係を取捨選択した結果、夫はパートナーとして不適格だと判断したのかもしれません。統計を取ったわけではありませんが、特に女性はこういった非常時には生命力が強いように感じています」
コロナ離婚したくなったらor提案されたらどうする?
最後に、「実際に別れを告げられたらor告げたくなったら」どう対処したら良いのかについて聞きました。
「まず、コロナ禍といったイレギュラーな環境下では、ストレスによってご自身の思考判断力が低下することを分かってほしいです。そういうときに、離婚や結婚、退職など、
人生に大きな変化をもたらす重要な決断は、基本的に決めない方がいい。保留にすべきです。もちろん健康問題が出ていたり、別の問題が迫っていたりする場合などを除きます。理性的になったとき、『あのときなんであんな選択したんだろう…』と後悔しないために、覚えておいて欲しいことです」