コロナ下で絶対に夫婦がしてはいけないこと。コロナ離婚を防ぐためには
コロナ下では「理解」を求めてはいけない
「人は理解を求める生き物ですが、理解を求めすぎると『なんで分かってくれないの?』という不満に繋がります。ストレスフルな環境下で理解を求めると、いわゆるヤマアラシのジレンマ状態になり、喧嘩が起きやすくなるんです」
ヤマアラシのジレンマとは、体に針毛を持つことから、親しみから相手に近づきたいのに、近づきすぎると自分の針毛で相手を傷つけてしまい、ジレンマに陥るという寓話です。
「理解を相手に求めたくなったら、『協力』に視点を移していくと、うまくいくと思います。また自分が別れを告げられた場合、相手が精神的に不安定なら、まず待ちの姿勢を取りましょう。
離婚には話し合いといいますが、精神的に不安定な状態での話し合いは、ぶつかり合っていることがよくあります。言われた方もショックかとは思いますが、『不安定なのか』と一旦受け止め、少し距離を置くくらいに捉えていくことが、今を乗り切るには大切です」
コロナ離婚の当事者の中には、いわゆるコロナ鬱になった結果、離婚を選ぼうとする人もいるかもしれません。今決断すべきか保留にすべきか、それはケースバイケースではありますが、もしコロナ離婚が現実問題としてある方は、少し2人の心の状態にも目を向けてみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
【初村英逸医師】
新宿ストレスクリニック梅田院院長/精神保健指定医
新宿ストレスクリニックは、ストレスやうつ病治療を専門に行う心療内科・精神科のクリニックとして全国に3院展開。正確なうつ病の診断サポートを行う「光トポグラフィー検査」や身体に負担をかけない「磁気刺激治療(TMS)」を取り入れる、日本初のTMS専門クリニック。
<取材・文・イラスト/おおしまりえ>おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518



