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緑色のハト「アオバト」を知ってる?中学生写真家の神秘的なショット

500羽がいっせいに海岸に来たことも

 恐い天敵についても、ちゃんと対策があります。それは「数での勝負」。アオバトの天敵はハヤブサなどの猛禽類です。彼らは凄腕のハンターですが、大きな群れの中にいる一羽に狙いを定めるのは難しく、単体で狙う時よりも狩りの成功率が落ちます。だから、アオバトは群れで行動して危険を避けているのです。  なんと約500羽が一斉に海岸に来たこともあります。驚きの数ですよね。しかも一羽一羽がなかなかの大きさなので、それが海に一斉に向かう様子は圧巻です。

アオバトの飛来地で有名な、神奈川県大磯町

アオバトの色

晴天の日に撮影すると、アオバトの色をきれいに撮りやすい

 今回私がアオバトを撮影したのは、神奈川県大磯町です。大磯町は全国でも有数のアオバトの飛来地で、町のウェブサイトでもしっかりアピールされています。アオバトの撮影に向いているのは快晴の日なのですが、炎天下での撮影となりますで、水分補給をしっかり行いましょう。  朝早い時間に行くと、比較的暑くないのでおすすめです。また今回の記事では、長年アオバトの観察を続けられているバードウォッチンググループ「こまたん」さんの資料を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
フジフイルムスクエア

東京・六本木のフジフイルムスクエアで藍沙さんの個展も開催される(2020年8月7日~8月27日)

<文・写真/藍沙>
藍沙
2006年、東京都生まれ。現在16歳、高校2年生の写真家。動物写真家の小原玲さんに指導を受け、小学5年生から野鳥を撮り始める。中学3年生の時、富士フイルムの若手応援企画「写真家たちの新しい物語」の対象に選ばれ、2020年、伝統ある富士フイルムフォトサロン東京で歴代最年少での個展を行う。同年、全日本写真連盟主催の「日本の自然」コンテストで「朝日新聞社賞」を受賞。NHKBSプレミアム『ワイルドライフ』(2022年4月4日ほか複数回放送)など、テレビ番組にも出演。現在、『毎日小学生新聞』(毎日新聞社)にて、地球環境と生きものたちをテーマに写真とエッセイを連載中。愛機は富士フイルムのミラーレス一眼カメラX-T4。愛用レンズは XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR。
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●藍沙さん個展

【写真家たちの新しい物語】写真展「東京の野鳥たち」
2020年8月7日〜8月27日、フジフイルムスクエア(東京・六本木)
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