木村カエラの著書に夫・瑛太が涙。“母になると自分を失う”悩みも赤裸々に
母である瞬間も、母でない瞬間も「私」を楽しみたい
“女の人は特に母親になった瞬間、自分のことだけを考える時間を失う。それは、自分より大切なものができたからだ。子どもが生まれた瞬間、自分を置いといて、子どものために生きるようになる。それと同時に、自分と向き合う時間がなくなり、ある時、自分がいったい何者なのか、何が好きだったのか、今何が楽しいのか何をしたいのか、分からなくなる。しあわせを手に入れたはずなのに。”(同書より)
本を書きながら、「答え」にたどり着いた
“まるで初心に戻ったようでした。何より、自分の存在意義をみんなから教えてもらえた気がします。”
“当たり前のこと。簡単なこと。わたしはわたし。自由でいい。縛られなくていい。迷わなくていい。わたしはわたし。それでいい。”(同書より)
木村さんと似たようなモヤモヤは、私たちの心のどこかにもあります。母や妻など、「私」以外の役割が増えていく中で、私たちは些細な不快感や違和感をぐっと飲みこみ、自分の欲求や自由を我慢してきたはず。そんな抑圧し続けてきた苦しみに、そっと寄り添ってくれる優しさがここにはあります。
熱いのに繊細でかっこいいのに、女性らしい愛くるしさも持つ、木村さん。ひとりの母、妻、女性としてどんなことを考えつつ、今後も活躍の場を広げていくのか楽しみです。
<文/古川諭香>古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291


